GVVC Weekly – Week 36

Spencer Radcliffe & Everyone Else – “Here Comes The Snow” (Official Music Video)

シカゴのスペンサー・ラドクリフが引き続きRun For Coverから新作をリリースします。
前作よりもかなりフォーク路線に進んだ印象ですが、この曲が今までで一番好きだね。
メインプロジェクトもアルバム毎に結構違うけど、アンビエント系の別名義もやってたりと
かなり多才というか、引き出しの広い人で、いろんな音楽を聴くんでしょうね。そして
このビデオもなんかすごくいい映像なんですよ。んでアルバムタイトルは温泉、と…。

Bleached – Shitty Ballet

ブリーチトの新曲は例のノイジーAltガレージで構えると腰砕けのアコースティック展開。
さすがにそのまま終わるはずはなく最後の1分弱はバンドに突入しますが、素敵な映像です。
“くそバレエ”とは。曰く”a more stripped down style of playing”を模索した結果のようで、
More of that coming soon.とのことなので、次回作は全体的にガラッ変えて来るんですね。

Hayden Thorpe – Love Crimes (Official Video)

バンド解散後ソロ化しての1stアルバムを公表して先頃タイトル曲をシェアしてましたが、
お次の楽曲が到着。今回はワイルドビースツの音楽の彩度を少し下げて、よりジェントルに
シルキータッチにしたようなテイストで、そこにあのリッチで深いのにギラギラしてない声と
独特の節回しが炸裂してます。でも何か”高級ホテルのバスローブ着てそうな音楽”だよな。

Men I Trust – Numb (Official Audio)

出てるはずのアルバムがいつまで経ってもなかなか出ないメンアイトラスト、新曲を発表。
いつも以上にソフトなスローナンバーですが、マックデマルコ的世界観に振り切っており
ピッチの揺らぎが入りまくる色褪せたビンテージ・シンセバラード。あんまり良くないね。

Pure Bathing Culture // All Night (Official Music Video)

ピュア・ベイジング・カルチャー、まもなくリリースの新作から最後の先行曲ビデオです。
サウンドが特徴的であまり代わり映えしないので、曲がもの凄く良くないと何やっても
1stの名曲の劣化自己模倣になってしまうんですよね。オリビア・ニュートンジョン感UP
というか、前は自然の絶景とか天上の音楽みたいな感じだったのが少し現実的なアレンジに
なってきているというのが一応今回の路線かとは思いますが。ギターはいい感じですね。


Omni – Delicacy / I Don’t Dance

blogspotのGVVC時代から正直かなり推してるオムニ、ついにSUB POPに移籍です。
まあこの人たちもサウンドは常に一緒で一定だけど、バンド感がすごいんだよね。絶対
ジャムから曲の基礎というかネタのパーツ作ってるし、曲を完成させていく様子がありありと
想像できるんです。演奏楽しい!って感じですよね。大枠ではポストパンクなんでしょうが
音があまり尖ってないというか、トリッキーなのにどこか緩くて聴きやすいっていう。あの
ミツキさんも一推しです。ちなみにメインのギターの人、一時ディアハンターに居たんすよ。

Yeasayer – Fluttering In The Floodlights

Yeasayerが新作をリリースします。先行トラックを2曲同時公開しました。そのうち一方。
珍しくわかりやすくダンサブルで、今までで一番ストレートフォワードかもしれませんね。
とはいえ随所のサウンドプロダクションにらしさを感じるし、謎の”J-POP転調”がウケます。
新世代の雄、みたいな感じだったのに、いまいち突き抜けた傑作を残せずに来てて悲しい。

これが最高到達点かな。この後のアルバムは全然ダメだった。でもライブは凄く良かったよ。