GVVC Weekly – Week 52

Vivian Girls – Something To Do [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

復活シングルに続いて別の先行曲をビデオで。あまりにもヴィヴィアン・ガールズな音で
一言、カッコイイ。それぞれのソロや別バンドにはどうしてもここまでの強度はないのに、
何故この三人の組み合わせになると突然こんな圧倒的バンド感、説得力が出るんでしょう。
不思議でしょうがない、マジでバンドって一体何なん。再結成早すぎやろと言いましたが
本人たちも久々に集まってなんか気の流れとかタイミング、これだという輝きを感じたに
違いないんでしょうね。マジックと言う他ない。この、仄かなシューゲイズ味の上を走る
ガレージロックをベースにグランジの重さと、特色である不穏な騒々しさ、焦燥感が溢れ
最後のところで、ごくごくわずかに甘いコーラス等、なんというか奥の深い料理のよう。

Jenny Hval – High Alice (Official Audio)

先日公開された最初の先行曲が驚きの変容ぶりだったジェニー・ヴァル新作からもう一曲。
基本路線は同じですが、こちらは激甘という程ではないので、これを先に出していた方が
もう少しスンナリ受け入れられたかもしれないですね。幾何学パルスの中で舞い踊る歌唱、
北欧らしく緻密でカッチリした作りの良さは元々ありましたがその辺が上手いことプラスに
作用しつつ、洗練されたエレクトロニック・サウンドになってます。確かな身体性も感じる。
頭でっかちな音楽ではないし、ただかけていてもいいけど、芸術点もあるって中々強いです。

Omni – Sincerely Yours [OFFICIAL VIDEO]

オムニの新作は、前回のシングルの時点でサブ・ポップからのリリースになってましたが、
フルアルバムも引き続きということで完全移籍ですかね。ミツキのフックアップなんかも
あり、順当にステップアップしてるし間違いなく良いバンドですけど、これでもう3枚目で
ちょっといくらなんでも代わり映えしなさすぎるから少し飽きてきたかな。特徴が本当に
ハッキリしているし、ライブはやはり観たいですけれどね。一芸を極めるというのは良い。

Mappe Of – ‘Ailynn’ (Official Audio)

カナディアンミュージシャン限定レーベル、ペイパー・バッグのニューリリースがこちら
マップ・オブの新作ですが、かなりブレイクした頃のBon Iver的なものを感じませんか?
ワイルドなリズムも盛り込みつつプログレッシブな展開をする、大仰な山岳地帯フォーク
って言う感じで、見たかったあの先の想像に近いようなサウンドが鳴ってる。これ良いね。

ST.MARTiiNS – My Girl

スコットランドの宅録男女デュオユニット、セントマーティンズのニューシングルです。
ほとんど無名のベッドルーム系がいい曲出したよ、って感じがやはり一番素敵な気持ちに
なりますね。これは、SALESとmen i trustの中間的な落とし所のサウンドをしていて、
謎にソウルも感じる、インディでしかない音楽で、ものすげー手作り感。ガッタガタの
見栄え悪いケーキが不思議と美味い。終盤の”時を止めるギミック”が効いてて、勝負あり。

Kitten – Memphis (Official Video)

LAのキトゥンが10月リリースのEPから、最初の先行トラックををビデオで公開です。
正直ビジュアルイメージとかビデオの内容は好みではないんですが、すごいいい曲だなと。
90’sっぽさもありつつ、カーリーレイジェプセン的なもの風でもあり、それでいてかつ
ちゃんとインディロック範疇のサウンドには収まってるし、強烈に青春を感じるムード、
完全にメインストリーム音楽的なベクトルで持っていくビッグなコーラスというギリギリ。
大変キャラクターが立っているボーカルの子は、チャーリXCXが趣味で結成させた?
謎の4人組ガールズバンド、ナスティ・チェリーにも起用されていたり、マイク・シノダと
絡みもあったりと、その筋では有名というかコネのある重要人物なのかもしれないです。

・Blue Hawaiiの新曲とアルバム情報が週中に一度出てたのに、音源どころか記事含めて
全部なかったことにされてんの何だろ。タイミング誤爆したからってそこまでするかね。

・TEENが解散するようです。直近に出してた音源が過去1良かった気がするんですけど、
結構キャリア長いですし、色々しょうがないでしょうね。当時も載せたけど、再掲です。

TEEN – “Only Water” (official music video)