GVVC Weekly – Week 53

Hanne Hukkelberg – Don’t Dream

なんと、ハンナ・ヒュッケルバーグの新作です!彼女もなんだかんだ割と定期的に作品を
発表し続けていて、本当に生活に音楽制作が根付いている感じでとてもいいですよね。
1stの頃から全く変わらない、素晴らしいボーカル。ただ、いつも森ガール的なビジュアル
でしたが、今回はピンクのジャケットセットアップなど、いつにない出で立ちで登場です。
サンプリングされたピアノがループするアブストラクトで童謡の映画のようなトラックに
どっしりと歌唱がセンターに構えるミックス。ちなみにもうフルでリリースされてます。

Long Beard – Getting By (Official Music Video)

ロング・ビアードの9/13リリース新作アルバムから最後の先行曲が素敵なビデオで登場。
かなりいい曲ですね。女版リアルエステイト的な趣もありますが、それよりは少し感傷的
な落とし所かと。とはいえ湿り気は程々で、ボーカルもあっさりとしたタイプなので薄味。
いい意味で流れるように聴ける音楽ですし一応、完全にギターバンドのサウンドとはいえ
アパレルショップでかけれるようなものだし、使い出があるというかね、存在意義がある。

Molly Sarlé – Twisted (Official Music Video)

マウンテン・マンのモリーがソロ作をリリースという事で、これが4つ目のトラックかな?
今までのは結構、ドラム入りのスタンダードなサウンドで、フォーク・ロック風といった
感じでしたけど、今回は一番Mountain Manに近いというかほぼそのままをやってますね。
んで、この曲が今までで圧倒的に良いという事で、つまりそのソロの意味は…という所では
あります。まあしょうがないよ。ビデオはイメージにめちゃくちゃ合っててかなり素敵です。

ghost orchard – honeymoon [official audio]

今週発売されたオーキッド・テープスのニューリリースはゴースト・オーチャードの新作。
このトラックは2分で終わるラウンジーなベッドルーム・ポップ小品で、絵に描いたような
宅録サウンドという感じ。ちょっと儚げで寂しいムードがあるのも実にこのレーベルらしい
雰囲気。上物はラウンジ系なのに、謎に重いキックと、超テキトーなトリルハイハットで
やけにビートコンシャス、でもボーカルはやっぱりナードなのがチグハグで面白いですね。

First Aid Kit – Strange Beauty (Official Audio)

ファースト・エイド・キットが先日、自殺で亡くなってしまったデイヴィッド・バーマンへの
トリビュート楽曲を公開しました。これが…、心のこもった本気の仕上がりで素晴らしく、
泣けます。この雨はあなたのために降ってる雨よ…、っていうのは誰しもが思う事なんだね。

Bat For Lashes – Jasmine

これがイメージの中のバット・フォー・ラッシェズでして、彼女のシグネチャーサウンド。
なんだかんだちょっと違いすぎるなぁ?と思った曲は最初に公開されてた一曲だけでした。
1st~2ndの頃みたいな感じですね、これは懐かしい。人名がタイトルというのも込みです。

Kindness – Raise Up (Single Version)

カインドネス、再来週発売の新作アルバムから4つ目の先行トラック、これで最後かな?
著名ボーカル陣とのデュエットが多い作品ですがこちらはバックシンガーのみで本人メイン。
バウンシーなゴスペル・ハウスといったところでお得意の、乾いてビンテージ感があるのに
キュッと締まった、いかにも高級そうなコンプかけたようなキックの音で持ってく楽曲です。

Thom Yorke & Flea – Daily Battles – Motherless Brooklyn (Official Video)

映画の主題歌をフリーと共作。この曲、いいじゃない。このトムヨークはいいトムヨーク。
ちなみに私はボツになった例の007の曲が近年のレディヘで一番いい曲だと思いますけど。