Remember Sports – Like a Stone (LP)
ボーカルの子がすごくめんどくさい歌い方なんだけどそれが最大の特徴で、妙~な粘り気と
気怠さを醸し出している。改名前ほど謎の勢いはなくなってるんだけど、音楽性的にはもう
完全に今の方が聴ける代物。ガレージ感がだいぶ減退したのがホントいい方向に作用してて、
前述のめんどくさ歌唱がしっかり堪能できます。言葉がすごく飛び込んで来るし、詩人だね。
あとは、余計なことしない8ビートマシンのドラマーが意外と効いてる。インスタント食品
っぽさというか、軽いのもイイところでM-2の50秒インタールード曲なんかも輝いてるけど
少しだけパンキッシュな歌物インディっていう単純すぎるフォーマットにも関わらず歌以外
ウワモノにマジで華が無いからLP全体としては流石に少し冗長なのは否めない。だからM-6
とかM-11とかの方向性を強化するといいんじゃないかと思うけど、ちゃんとその二つ先行
切ってるから本人らも分かってる感じだよね。あとは高速な楽曲の随所でシューゲイズとか
重いグランジっぽいギターだとかを仕込んで、も少し賑やかにしてくれるとより嬉しいかな。
収録曲ビデオ
M-1
M-6
released via Father/Daughter Records