GVVC Weekly – Week 3

CUCO x CLAIRO – DROWN

クライロはともかく、ラッパーの方はよく知らないんですが、これはいいかと。
最初から最後まで全てが完璧でケチつけるところがなく、100点満点楽曲でました。
今年最高峰のインディR&B(ラップつき)じゃないですか。
すてきなフロウに、トラックも小技が効いてて、随所の細かいフレーズも全部いいし、
歌唱のテイク的にもミラクル出てる感じで、本当すごいです。
実にintimateなムードだね!!


Astronauts, etc. – Living In Symbol (LP)

アストロノーツ・エトセトラさん。
ずっと中々好きなんですが、随分と大人な感じなってきましたね。
いい具合にレイドバックしていていいですよ、
“Who I Walk To”が特におすすめかな。
少し暑さが和らいだ残暑の夜に聴きたいね!!


Lina Tullgren feat. NTHNL – “Always Fine”

素晴らしい!前、Captured TracksからLP出してた気がするけど、
もともとこんなんでしたっけ?もっとSSWバンドっぽい音楽性だった気が。

Superorganism cover Post Malone/MGMT ‘Congratulations’ for Like A Version

小呂野さん、でいいんですかね?スーパーオーガニズム。超個体。つまり蟻とか。
正直、狙いすぎだし、個人的には好みではないんですけど、
正確にアウトプットしてるし、楽しそうなのは見てて気分いいですよね。
初期ベック x ウゴウゴルーガっていうのが一番しっくりくるかなぁ。あの90’s感。
普通に日本育ちの人みたいで、聞いた感じも多分母語は日本語すね。
最後、さすがにスニーカーでお誕生日ジュース飲むのはやりすぎだし、
見てはいけないもの見てしまった感がでかい。悪い意味でね…。
これ演奏も、同名の違う曲をマッシュアップしてカバーというアレな事やってます。


Shannen Moser – Arizona (I Wanna Be Your Man)

凄くいい曲。ギターの音もなんかめちゃくちゃいいし、
スキャットにかぶせてる口笛とかもいいですね。声とのズレ方が気持ちいい。
何の変哲も無いSSWって音楽性だし、誰だか全く存じ上げませんでしたが、
快心の一曲では。

GABI – “Whole With You” (Official Video)

前と変わらず、なんかザ・コンテンポラリー、って感じで
いけすかなさがどうしてもあるんですけど、悪く無いような気もします。
前Softwareから出してた気がするけど、今回はなんと
ダブルダブルワミーからみたいです。意外!


Mutual Benefit – Come To Pass

初期から凄くジェントルな穏やかさありましたが、
どんどんオーガニックになりますね。カントリー感。
アルバムから先行4曲出てますが、この曲が一番いいかな?

Phosphorescent – New Birth in New England

オリジナルアルバムは本当久しぶり!最高。
引き続きDead Oceansから。


Ultra Beauty – “Get Pure”

ポストパンク枠。ヘロヘロ系ポストパンクに甘〜い女性Vo。
たまにある組み合わせな気がするけどかなり上手くハマってるんじゃないですか?
バンド名もいいですね。
EPからこの曲を先行公開時には何故か曲単体100ドル〜で販売してましたが、
今は普通になってますね。


Kate Teague – “Good to You”

インディ・ドリームでしかない音楽性に”外し系”(音程外し系)の女性Vo
コーラスでベースがメロとユニゾンする感じと後半のボーカルかぶせも効いてます。
特別なことはなく、そこいら辺にありふれていて欲しい枠の音楽。
Blouseでこんな曲なかったっけ?Shadowかな、ってことで。

声もチャーリー・ヒルトンと同じ系統かな。
この曲は本当に名曲で、本来、リード曲として1stに収録される筈だったと思うんだけど、
名曲すぎたせいでこの曲だけSUB POPに拾われ、ワンオフでSUB POPから7″でリリースし、
その後のCaptured Tracksからのアルバムには収録されなかったと言う逸話があります。
そのまま移籍してLPもサブポップからってなるのが色々と良かったんだと思うけど
どういうワケでああなったのか、わからない。
正直、Blouseはこの曲とInto Black以外は楽曲としてはかなり微妙だし、
アルバム全体が良かったらもしかして出したのかもしれないが、
それだけこの曲だけがブチ抜けすぎてたということですかね…。
この映像、これがもう6年半前ですか。今見てもこの輝き、いい曲は永遠なんだよ!その時代が終わっても。

いや、今週は載せるに足る新曲多かったです。夏本番だからですかねっ。
しかしながらですね、訃報も二つあります…。

Outer Limits RecordingsのSam Mehranが自殺により31歳で死去したようです。
Blood Orangeと一緒にTest Iciclesをやっていた人で、
最後の方はOuter Limitzに改名していましたね。
Olde English Spelling Beeなんかから7″出してて、
“あの頃”の人ってイメージが強くて、いろいろと複雑であります。
こないだのFrightened Rabbitの人の時もかなり、堪えましたが
今回もキツイです。ご冥福をお祈りします。
しかし、テストアイシクルズってめちゃくちゃ若い時にやってたんだね。

John Mausの弟、Joseph Mauseも亡くなりました。
ジョンマウスのツアーバンドに参加していて、
そのツアー中にラトビアで亡くなったとの事。ご冥福をお祈りします。
死因明かされていないってことで、何なんでしょうね…。