GVVC Weekly – Week 47

Cross Record- The Fly [Official Audio]

クロス・レコードの新作からさらに先行曲が公開。前回のものも紹介しましたがコレはね、
もっといい曲が出ました。逆回転のシークエンスががめちゃくちゃ効果的に使われていて、
最初からハイライトのコーラスで始まり、3分の間に何度も寸止めのブレイクと行き来する
かなり不思議な構成。パーツがコーラスとブレイクだけって事。これ本当にすごいトラック。
ヤバすぎて何回も聴いちゃう。あとね、歌詞もいいんですよね…。これはヴァイナル買うな。
「私は風に吹かれるごみ。あれは鳥?違う、ただのプラスチック。私の心は脆い花瓶…。」

Operator Music Band – Slim Spin

NYのオペレーター・ミュージック・バンドがニューアルバムから先行トラックを公開です。
非常に洗練された人力なんちゃってドラムンベースを、都会的クールネス路線に紡ぎ上げて
ポストパンク風の痙攣ギターフレーズも挿入しつつ、クラウトロックマナーで仕上げた様な
サウンドで、大変かっこよろしい。生演奏のバンドでドラムンベースみたいなエッセンスを
入れてくるのって大半がクラブジャズとかあっち側の人達なので、その手じゃないのもイイ。
ジャンクとかハードコア方面に解釈したやつは逆にありますけどね。それはまあジャングル。
あくまでもブルックリン系の土台でスムーズなドラムンベース風フューチャージャズってこれ
存在としてかなり新しい。これが鼻につくっていうのもわかるが、土壌というか、スノッブに
極限までソフィスティケイトされてポップ、都会的ってバリィさんとかもだけど、どうしても
NY、ブルックリンあの辺りで生活してないとできない何か醸成されるものってあると思う。

CEREMONY – Turn Away The Bad Thing (Official Music Video)

セレモニーはマタドールから近年リリースしていましたが、新作はなんとRelapseからです。
扱うサウンドの幅が広がってきて、リラプス攻めてるね。非常にポジティブな曲名のこちら、
ライトな質感で疾走する直線的なポストパンクで、ドラムの鳴りがかなりカッコイイですね。
実質オルタナシューゲイズ系のトラックにも聴こえない事もない感じで、いい意味で軟派に
なってきてる気がするな。ロングブレイクで女性ボーカル入ってくるという新機軸も好作用。
しっかし、Relapse本当これでいいいんか、これがアリなら、間口広げすぎやろと思います。

Moon Duo – Stars Are the Light (Official Audio)

ムーン・デュオの新作は引き続きセイクリッド・ボーンズからなんですが、すごい変わり様。
めっちゃソフトになっていて、アタックの丸いシンセレイヤーにまみれた優しいサウンドに
曖昧なボーカルが浮遊していて、刺々しい音は一切入ってないと来たもんで、これはもはや
Lali Punaみたいに聴こえる。morr musicのムードとSacred Bonesがリンクするって凄い。


Jesus, Etc. – Laura Stevenson

ローラ・スティーブンソンがWilcoの一番いいアルバムの一番いい曲をカバーということで、
全人類が注目する中、超大御所のモノマネ一発芸をやるようなプレッシャーかと思われます。
すごい度胸だな。ぼくにはとてもできない。(棒)