昨年から活動しているオハイオ州コロンバスのニューバンド、スナールズの新曲ビデオ。
自称グリッター・エモ・ALTロックということでまあそんな感じの音楽ですけど、これは
すごくいいバンドだね。楽しそうだし、ボーカルの子が声ルックスともにかなり雰囲気ある。
輝いていてエモくて若く蒼い、カレッジロックというのはかくあるべきとうそのまま。最高。
Cross Records – s/t (LP)
入院してる間にリリースされてしまったので、先行曲とかでなくフル作として紹介。
気合のセルフタイトルで貫禄の仕上がり、過去最高傑作ですし、年間ベスト10は堅いかな。
一曲目がちょっとモノクローム殺風景すぎて面食らいますが、そのあとは色を帯びてきて
深い傷を感じる、抉ってくる音楽に。でも痛すぎずあくまで聴きやすいし、儚く美しいの。
Florist – Emily Alone (LP)
こちらもですね、フルで出てたのでLP単位で。すごく素朴な音楽ですけど本当にピュアな、
欲や邪念がなくて、かといって浮世離れし過ぎていない、達観してない現実味がある景色。
あたたかい、打算とか野心も何もないところから自然と紡ぎ出されたものが偶然、輝いてる
という、本来それこそが創作の価値だったはずだし、すごいアンチテーゼとして機能します。
DIIV – Skin Game
ダイブ復活。性急さやクラウト感は大きく減退しても、乾いてカクッとしたエアリーな質感
そのままに、グランジではない90’sのライトオルタナというか、粘っこくなくていい塩梅。
正直すごい聴くかって言われたら別に聴かんけど、路線としてはいいですよね。さすがです。
HEAVEN’S CLUB – Mnemonic (official audio)
デフヘヴンのスピンオフバンドということなんですが、ギタリストだけじゃなくドラムまで
ブラメタでバキバキの演奏している人がやるとこう、シンセ・ドリーム系の音楽も何か別物
という趣に。多分、普通のインディあんちゃんが全く同じ音楽やったら何でもないんだけど
彼らがやることで特異性が凄い。ダーク・クワイヤ的なコーラスと無駄に上手いドラムが
基幹の雰囲気を作ってて、崇高でジェントル。ブリッジのインスト展開とかもナイスです。
Deafheavenありきとはいえこの音楽でプロファウンド・ロアからのリリースってのもまた。
Tropical Fuck Storm – Who’s My Eugene? (Official Video)
OGのトロピカル・ファック・ストーム新作からビデオカット。名前が中々に凄いんだけど
全然、真面目な音楽。一聴、ダウナーなポストパンク的ロックサウンドではあるのですが、
かなり隙間を活用したバンドアンサンブル力の高い仕上がりで、後ろに落ちた重心と枯れた
ギターの音など、ポストハードコア的ともオルタナ的とも言えるしめちゃくちゃ格好いい。
サウンド、ルックス、ボーカル全ての組み合わせの妙が相当イケてるし、中々ないと思う。
ジョイフルノイズからというのもいいですね。このErica Dunnって人はちょっと逸材やぞ。
Part Time – Lies in the Eyes of Love
パートタイムの新曲。彼もあの頃から変わらずにず~っとやってて、なんだか安心するよね。
相変わらずだけど、幾分かシッカリした感じも受けて、それが良く作用してる。どうしても
アリエルピンク周辺の波の中でしかない音楽ではあるけど、ラブリーだし、普通に聴ける。
時が止まったような感じがするし、文脈抜きでも、普通に飲食店でかかってたらShazam級。
Moon Duo – Lost Heads
ムーンデュオ、前回の曲も紹介しましたが今回は本当に個人的な好みで言えば最高傑作です。
もともとそんなにエッジの立った歪みではなかったとはいえ、尖ってた音は完全に消失して、
サイケ濃度自体はなかなか高いままに、ひたすら柔らかいダビィな浮遊ループが展開され、
ずっと聴いてられます。正直完成したと思うし、これ以上の形はないでしょう。素晴らしい。
Juliana Hatfield – “De Do Do Do, De Da Da Da” (The Police Cover)
ジュリアナ・ハットフィールドがポリスのカバーアルバム出すんですけど、なんつーかね、
その文字情報からくるイメージよりもかなり良くて、なんかウケたので載せる。エモいぞ。
・なんとか無事戻りました。丸3週間更新なし、4週目で今回の復活ということになります。
一応全部耳通しましたが、普段くらいのペースで拾ってられないので、かなり端折ってます。
次回からは平常運行になりますので。遠くないうちに外部のお楽しみ企画も控えていますよ。