GVVC Weekly – Week 252

Halo Maud – Catch The Wave (Strawberry Guy Remix)

ケミブラの最新作にも参加しているフレンチSSW、アロー・モードが今年上半期にリリースしていたシングル表題曲をUKバンドThe Oriellesのメンバー、ストロベリー・ガイがリミックス。
Melody’s Echo Chamberのバックバンドメンバーとしても知られていた彼女、なんか原曲よりもある意味このバージョンのほうがそれを彷彿させるサイケでドリーミーな仕上がりで、コード編成を変えているのがめちゃくちゃ効いており、入りからベース抜きでスペースの広い空間のまま一度ブレイクするオシャレなアレンジも素敵なリワークです。ちょっとチルウェイヴ全盛期の雰囲気もあり、もはやノスタルジックな気持ちに。
これStrawberry Guyの方も特にクラブ系の人では全くなくそんな普段からリミックスとかするような人では無いってのがまた良かったんだろうね。ホント良いコラボって感じで、それぞれ単独でのどの楽曲よりこれが好きかな。


Sleaford Mods – Big Pharma

UKのスリーフォード・モッズから今年3月にリリースした最新作アルバムと同じセッション(おそらく)からの追加新曲とリミックスをコンパイルしたEPがアナウンスされ先行曲がブラックなビデオ公開。
いや今回も良いね。イントロ入りの鼻鳴らしというかイビキみたいな凄みがホント面白い。UK製薬業界の闇に突っ込むかなり尖ったメッセージの楽曲で、その辺の影響でこういう映像みたいですね。ある意味ポストパンクというか、不穏なムード出すのが上手いし、それでいてオールドスクールなのがいい具合に抜け感を付与してて鋭くなりすぎないのがグッドバランス。
あとFever Rayにこんな曲なかったっけ?曲っていうか途中で出てくるチープなシンセっぽいリフがなんか聴いたことあるな。

これでした。


The Breeders – Divine Mascis [feat. J Mascis]

ザ・ブリーダーズの90’s姉妹体制時による最大の名盤Last Splashがデラックス再発されるにあたり、追加収録のボーナス音源が公開。
こちら、オリジナル盤に収録の楽曲がなんとダイナソーJr.のJ Mascisによるリードヴォーカルに差し替えられているバージョンで、曲名も変えられちゃってます。今のだと思ってると一聴して不自然に感じる程テイクというか歌唱がもの凄くイイなと思ったらこれ、当時録音の未発表位音源ということでナルホド納得しました。いやもちろん彼は今でも十分アリなんだけど、最盛期ってやっぱ求心力が頭抜けて異常だね。


The Drums – The Flowers

来月リリースされるザ・ドラムスの新作LPからこれで六曲目(…)の先行曲が公開。まあ全16トラックなのでいいのかな。下手したらもう一曲出そうですね。
少し前に他の先行曲も確か紹介したけど、今回のアルバム本当に初期っぽい、それもs/tじゃなく、その前「もしもし」からのEPのそのまま延長みたいなモノが相応に年齢いって成熟した版という感じだ。今作はタイトルに自分の名前を冠してるわけだし、本人的にもこの内容に思うトコロあるだろう。
この人の単音縛りの編曲と深い歌心、ホント愛嬌あるよね。惜しむらくは初期は一応どんだけローファイ宅録でもちゃんとバンドでやってる感はあった。若さの勢いとそこだけは劣ってるがそれは仕方ないね。ちなみに恒例のどっちがアーティスト名でどっちが曲名かわからない状態なっちゃってます。

今週のLP/EPフルリリース

Laurel Halo – Atlas (LP)

すげー。なんという品格、ここまで音楽としての強度が高いともうレフトフィールドとか言ったら失礼、れっきとしたコンテンポラリー・ミュージックで軽く荘厳ですらある。
最初の先行曲からして今回は全編ピアノアンビエントかと期待してたが、フタを開けてみればそうではなかった。序盤は少し荒涼としたグルーパーあたりがやりそうなもののシンセ版が続き、中盤から例のピアノ独奏やポストクラシカル風のパートへ突入して最後少し戻る。
全体的には今回、エレクトロニックやクラブ派生の趣は強くない。でもIDMというのとは違うもっとフロアから派生したテクノなテクスチャーがまぶしてあるのがなんとも彼女らしい質感。正直言うと個人的にはこの人、歌ってた頃の音楽が好きで、またあれやってくれって思うんだが本人が消極的な発言してたしおそらくないだろう。でもまあこれ聴かせてくれたら結構満足かな。次は完全オーガニックの生音アンビエントやってくれてもいいのよ。


Lee Hannah – Thermal Pool (LP)

美しぃ~、あまり語ることは多くないですがこれぞインテリアミュージック。鳥さんの鳴き声まで入ったフィールドレコーディングとライトニューエイジがミックスされたソフト・アンビエント好盤。
全体的にクワイエットだけどほどよくメロディアスな部分もあり、瑞々しくて穏やかで可憐なイメージも入った汚れ・シミ・一点の曇りもなしのスーパー美麗サウンドスケープです。休日の朝~昼から入眠、施設の環境音楽まで対応した万人にオススメできるBGMと言えるでしょう。