GVVC Weekly – Week 33

Cate Le Bon – Daylight Matters (Official Audio)

ケイト・ル・ボンが久々となる自身の新作アルバムからリードトラックを公開。
ここんとこホワイト・フェンスのティムとやっているDRINKSでの活動や
ディアハンターの最新アルバムを共同プロデュースしていたことも記憶に新しいです。
時間軸的に並行して作っていたのは明白ですが、そんな課外活動を経てのこの一曲、
素晴らしいですね、過去最高じゃない?もっと尖ってるというか、
心地良くは聴かせない何かがいつもあった気がするんですけど、すごく丸くなってる。
これ、知らないで一聴したら彼女の新曲だとわからないですよ。
楽曲的には、アコースティックとロックのちょうど中間地点で調整された
オーディナリーな輝きを持つミドルテンポの女性SSW作品という風情ですが、
シンセのサウンドやドラムスの響きなんかはすごくビンテージ志向で、説得力があります。
こいつはオススメですね。bandcampにも、もうアルバムのページあるので是非に。

Matt Kivel – l.a. coliseum (Official Video)

マット・キヴェルが新作アルバムのリリースを発表し、最初の先行曲が公開されました。
一緒にPrincetonをやっていたKissesのJessieとは兄弟でもあります。顔もすごく似てる。
今回も過去作と同じ路線で、ジェントルでウェットなサウンドスケープの中、ソフトに歌い
たゆたうような音楽ですが、少しだけ音像がリッチに、きらびやかさが増していますね。

The Beth’s Perform “Soul Meets Body” (Death Cab for Cutie Cover)

ニュージーランドのザ・ベスがスタジオセッションでデスキャブの有名曲をカバー。
メインの女の子が歌ヘタすぎるんですが、なんか愛嬌のあるテイクというか出来で、
ちょっと載せちゃうね。デスキャブはやっぱひとつ選ぶならこの曲が一番いいかなぁ~。
“I want to live where soul meets body”、この出だしの一節が本当に最高なのよ。


ANOHNI and J. Ralph – KARMA

アントニーがアトモスフェリックなギター・アンビエントの演奏のみをバックに、
詩人の作品を詠み歌いしたトラックを公開しました。インテンシティはそれほど高くなく
いかにもコラボ作って感じだし、音もライブレコーディングとしか思えないですけど、
素のままのアントニーを久しぶりに聴いた気がして、嬉しいですね。
名前がアノーニになって以降、近年本っ当に良くないので、前の路線に戻って欲しい。

Sacred Paws // The Conversation (Official Video)

グラスゴーのセイクリッド・ポーズが5月にリリースする新作アルバムからの先行ビデオ。
とんでもなくスピード感のある女性ボーカルのトロピカル・サーフ・インディポップ曲。
この手の陽気なメロディとフレージングで、究極に直線的な高速ビートなのに、
ここまで深いリバーブが歌にかかってるっていうの、意外とあまり無い気がしますね。
ハンドクラップや、ベースのテーマ、一瞬入るギターのトレモロ奏法等もかなり効いてる。
わざとかは知らんけどハンドクラップのオルタネイトとして入ってる、スティックか
完全にスネアのリムだけ叩いてるみたいな音、8分裏のとこが滅茶苦茶リズム甘くて、
ミックス的にもそこが浮き出てくるような仕上がりなんで、異様に気になりますね。でも
なんだか凄く楽しいし、ビデオも謎にいい。これは、未来に向かってドライブしているの?

MUNYA | Des Bisous Partout | First Play Live

MUNYA | Blue Pine | First Play Live

ムニャの超絶に初々しいライブ。ドラムやベース、レイヤーのトラックはカラオケですが、
メインのシンセとギター、ボーカルは一生懸命やってます。そして、意外と歌えるね。
自称してる通り、シンセ・フォークというのがシックリきますな。シンセ弾き語りという。
CBCのFirst Live企画でフルセット上がってますが、オススメの2曲をピックアップ!
いや~っ良い。デ・ビーズゥ・パァートゥ~♩

Tame Impala – Patience (Official Audio)

テーム・インパラが久々にプロパーの新曲を公開しましたが、同時にアルバムの公表は
されませんでしたので収録曲なのかは不明です。今回はサイケロック度が大幅に減少し、
エレピのリフやパーカッションが弾ける、人力ディスコ調の軽快で爽やかな楽曲で、
すごく夏の夕方の海辺って感じを醸し出しており、さぞかしフェス映えしそうですね。
個人的には、重いサイケ巨人になっていくのかと危惧していたので、かなり歓迎な路線です。
ワンオフものにしては質が高すぎるから、多分アルバムの曲なんじゃないですかね。
別格の凄みを見せつけつつも、聴きやすく纏めてるあたりさすがです。本当にソツがない。

Foxes in Fiction – Ontario Sunshine pt.3 (ft. Emily Yacina)

フォクセズ・イン・フィクションがEmily Yacinaをフィーチュアした新曲を公開です。
非アルバム収録曲とのことですが、なかなか素敵なドリームゲイズ的3拍子スローバラード。
彼のシグネチャー・サウンドとなっている、この上なく美しいギターやシンセの音色は
今回も健在で、まさにcelestialって言葉が似合いますね。天上の、儚い音楽って感じですわ。