GVVC Weekly – Week 101


Blue Hawaii – I Felt Love (Official Video)

ブルー・ハワイの新作EPから、最初の先行曲が公開、引き続き安定のArbutusリリースです。
前作の時点で明確にその気配を感じたが、やはりこのハウス路線はもう継続するんですね。
初期の抱き合ってるジャケットの頃とか、なんか内省的で思索的なムードが好きだったから
その辺がほぼなくなっちゃったのは残念だけど、確かに決め手に欠けるサウンドだった気も
するから、ある意味で印象がはっきりしたのはイイのかもしれないね。ラファの歌唱はもう
Braidsでも感じるが、本当に完成されて脂がのりきってる。マジで凄いボーカルになったね。

Yukon Blonde – In Love Again (Lyric Video)

ユーコン・ブロンドの新曲はまだアルバムのアナウンスなどはないようでこちらのシングル
収録されるのかは不明ですが、なんか見違える進化を遂げています。もっとシンセポップ、
と言うかディスコ的な悪趣味感の強いサウンドだったと思うし、直近の別シングルも少し
グラムな、従来のイメージの範疇だったのにここへきて突然、甘く淡い70’s風のドリーム
サイケデリア花ひらく楽曲が出ました。QuiltとAlvvaysを混ぜたような雰囲気をしていて、
ヴァース・コーラスのポップス型ではなく少しずつ変化をつけて展開していく構成も効いた
程々なレトロ感とモダンなシークエンスが融合している佳曲です。これは中々にオススメ。

Pillow Queens – Holy Show

9月にリリースされるピロー・クイーンズのデビューアルバムから、2つ目の先行トラック。
前回のリード曲も紹介しましたが、またまた良いです。音楽性にはそれほど特徴ないから
派手さに欠けるが、ドシンとしたボトムに雄大なサウンドケープのザ・インディロックで、
決定付けてるのはボーカルの素晴らしさと地味にテクニカルなギターワーク。なんつーか、
スポーツとかでもそうだと思うが、凡百のバンドと違いは本当にわずかなところなんです。
特にバンド音楽はちょっとメンバーやその関係性なんかが変わるとダメになったりもする。
その瞬間マグレで出たバランスの妙と、それを聴き分けることが楽しさの醍醐味なんすよ。

Careless – HOCUS POCUS (Prod By. L:LULO)

イースト・ロンドンのケアレス新作EPから、L:LULOプロデュースのタイトルトラック。
GVVCで取り扱う音楽の中では異端な方に属するものではあるが、こういうのは私好き
なんだ。モダンストリートなんだけど、ローファイだし、フロウも好みな感じではあるし
90’sのUKガレージ 、2step的なフィーリングのトラックがもはや完全にオールドスクール
であるってのがよくわかるよね。このサウンドなら全くインターネット臭くないんですよ。
この路線もっと増えないかな〜、Klloがこれの歌モノ版に少し近いコトこないだしてたね。

Helena Deland – Someone New (Official Video)

Luminelleの看板の一人だったにも関わらず、今までのところEPでのリリースのみだった
ヘレナ・デランドが遂にデビュー作のLPをアナウンス。今迄のアンニュイで淡いムードは
減退し、クラウト気味のビートが強めに反復する中でかなり控えめなアレンジのギターが
単独で展開していくウワモノが極端にすくねーサウンド。おまけにボーカルもわりと帯域
絞ったミックスで、リッチな鳴りでもなく、少しボヤっとした音像です。ん〜、微妙かな。
完全に絵のモデルをしているビデオクリップで、LPのジャケットはその絵だったりします。

Knot – “Horse Trotting, The Feet Not Touching The Ground”

このフレーズ耳タコでしょうがKrillの後進バンド、ノットの今月末リリース作から先行曲。
公開される曲、今んとこ全部載せてる気がしますが、実際いいんだよね。今回のはなんか
エモと言うよりJoan of Arcラインのポストロックで、かなりシカゴ派の香りがしてます。
でも、そこよりもうちょっとアーシーで、いわゆるUSインディロックとの間の子みたいな
バランス感覚なんだよね。その辺がホント肌に合うというか…、自然に耳に入ってきます。
ジョーン・オブ・アークと言うよりもOwls、Make Believeといったほうが適切ですかね。

Bully – Prism

ブリーの来週リリースとなる新作アルバムから4曲目、最後の先行トラックがこちらです。
1stは結構良かったけど、そっからイマイチ突き抜けないままな印象なんだよね。これは
完全に個人的な好みですけど、ミックスが好きじゃない。なんでいつもこんな悪い意味で
曖昧なサウンドなんだろ、毎回こんな感じだよね。もっとドギツイ、ハイパーハイゲインの
マキシマイズ張り付き系にするか、もっとボーカルを明瞭にしたがいいと思うんだ。いや
インディだからローファイ、ミッドファイで行くと言うのなら、ドラムやベースがこんな
平坦で味気ない鳴りじゃしょうがないだろ、バンドなんだからさ。折角のギターバンドっ
て音なのに、悪い意味で宅録みたい。アリシアのボーカルとルックスは本当に輝いてるね。
曲悪くないし音だけで絶対もっと劇的に良くできると思うから、なんか勿体無いんだよな。

今週のLP/EPフルリリース

Young Jesus – Welcome to Conceptual Beach (LP)

今までからの様変わりという部分でも、ちょっとグッとくる路線だたっため先行曲で少し
狼狽えた。大丈夫か?っていう感じで生々しく、ダイレクトに語りかけてくる歌唱がもう
痛いんだよな。決して悪い意味じゃない。エモ、ポストロックに、グランジとUS西海岸の
香り、そこにいぶし銀な男泣き系の渋さまであって、めちゃくちゃ懐の深さがあると同時に
繊細で脆く崩れそうな、どうしょうもなさまである。すごいバランスの音楽で、これは正直
BGMとして流しとくようなもんじゃなく、真に鑑賞が求められるヤツで、疲れると思うが
とにかくカッコいいし、軽く憧れますこの方向性は。やろうと思って出せるもんじゃない、
本当にアダルトでポストHC版マイケルフランクス的。M-1からM-2の流れはヤバすぎます。
先行で切るトラック間違えてたと思う。想定した以上の傑作でした、これはブツで買うわ。

日本のリリース

Teen Runnings – Want You Bad

お馴染みSauna Coolのボス金子くんによるティーン・ランニングズが新作EPをアナウンス、
そちらからの先行トラックとなります。原点回帰、軽やかにドライヴするビーチポップ系の
ギターサウンドで輝くグッドメロディーと微かに日本的なコード感で、持ち味が全開の楽曲。
ちなみに正式表記はティーン・ランニング”ス”なのかもしれないが、バトル”ス”も明らかに
バトル”ズ”が正しいし、キックス、トップスはスでいいんだけど、濁り0%のス以外は全部ズ
にするのがガラパゴス発音を招かず、いいと思うのよね。キングズ・オブ・レオンだしね。
まあ、それを言ったらサウナクールもおかしくてソーナ・クールな訳なんですけど、サウナ
は完全に日本語化してるから慣用読みとしていいかなと。この話はキリがないのでやめます。