GVVC Weekly – Week 106


Mamalarky – Schism Trek (Official Video)

大注目のママラーキー、ついにセルフタイトルドのデビューLPが11月にリリースされます。
年始に公開されていたガレージ感の強めな”Fury”は収録されていますが、5月にGVVCでも
紹介したシングル、How to Sayは未収録。なぜ!今回の楽曲はガサっと粒子の粗い音像と
sun-tannedした西海岸の香り、ドバッとサイケなストレンジポップ・アートロック路線ね。
この音楽性でリヴィのこのルックス!脇を固めるメンバーのキャラもそれぞれいい感じだね。
ちなみになんですが、またもや「すべての生物が逃げる動き」が1:09頃に一瞬登場します。
しかし、Dehdといい、WoodsmanがやってるFire Talkは本当にいいレーベルになったね。

Faye Webster – Better Distractions (Official Music Video)

髪型の変わったフェイ・ウェブスター、ニューシングルのビデオです。アルバムの情報など
無いですが、この出来は流石に次作に収録するんじゃなかろうか?アンサンブルの強度が
明らかに上がってる。バックバンドのメンバー変わったのかわからないが、一気に本格化。
元々あった少しジャジーでメロウなフィーリングが正統派に発現した滑らかソフトポップで
ナタリー・プラスあたりの路線に近い印象のものになっている。ちなみにビデオも最高で、
ファーストカットからして良い感じの映像は、これ、この雰囲気はきっとアレが来るなと
身構えていたらやはり…で、出たー、ハイパーヨーヨー!プロ並みの技術を披露してます。

Porridge Radio – 7 Seconds (Official Audio)

どんどん地位を確立していってるロンドンのポリッジ・レディオのニュー7″シングルが公開。かなり変えてきたね。個人的にはこっちの方が好きだなー、まあボーカルの存在感ありきで
やってるバンドだからどんなものになってもそれなりに様になるはずではある。もともと、
ちょっとアートロック入ったポストパンクで少しカオティックな展開入れてきたりするのが
いかにも過ぎて少し敬遠してた。今回のこの音楽性、尖ってない奴らがやってたらまじ酷い
クソダサシンセポップ系バンドサウンドになりかねない、超危険なヤツなんだが、抜き方と
鳴りの色気、カリスマで芸術点アップに成功してる。これで削ぎ落としていってみて欲しい。

Marika Hackman – Realiti (Grimes cover)

マリカ・ハックマンがカバー曲のみのLPをリリースします。その先行トラックとしてこちら
言うまでもなくGrimesです。まあこの曲はなんかカバーしたくなる魅力があるんですかね、
ナタリー・プラスもかなりいいカバーしてましたが、それと双璧をなす位グッドな仕上がり。
他にはレディヘやエリオットスミスなどと並びシャロン・ヴァン・エッテンなどもチョイス。
ただ、その中でも一番の注目はAlvvaysのIn Undertowかな。これは早く聴いてみたいなー。

REALiTi ナタリー・プラスバージョン。やっぱいいわ、この削ぎ落とし具合。ライブです。

Puma Blue – Velvet Leaves (Official Video)

プーマ・ブルーの来年初頭にリリースされるデビューLPからリード曲のビデオが出ました。
もう2年ちょっとくらい居る気がするけどようやくフルレングス、かなり洗練されてきたね。
超ロンドンって風情だけど、ジャジーソウルに振ってる加減がいい。UKのストリート感を
バッチリ残しつつ、渋すぎないダーク・コンテンポラリーってとこかな。King Kruleから
イナタさ、トム・ウェイツ味を無くしてアーバンクールに昇華させたようなものとも言え、
These New Puritansのポストパンク要素がソウルに置き換わったら…こんな感じかもね。
過度にエレクトロニックだったり、ハイパーなテクスチャーじゃないからこれは聴けるよ。
家以外でかかるシーンは服屋とかコレクションのウンウェイなんだろうか?バーでかかる?

今週のLP/EPフルリリース

Fenne Lily – BREACH (LP)

前から流れてきたのを聴いてみてはいたがそこまでハマらなかった。今回、先行で出てた
M-3が素敵だったので紹介したけど、それに続くM-4が更に素晴らしくて言葉を失ったね。
時が止まるような息を飲む美しさ。全体の印象は基本的に上品で塩味、そつのない感じの
端正なSSWってイメージだけど、明確に捨て曲もあるのはなんとかした方がいいと思うよ。
まあデッド・オーシャンズとかだし、事情もあるだろうけどね。中途半端にオルタナ風の
バンドサウンド気味の曲はいらないと思う。素朴なストーリーテリングやストリングス系
入ってるチェンバーポップ風の路線のが映えるからそっち方面で攻めよう。生で観たいな。


Maria Minerva – Soft Power (LP)

この人は本当にボーカルが良いのよ。今作は初期よりも更に歌に比重があるように感じて、
単独のプロパーリリースはかなり久々なんじゃないかと思うけど、正直今が一番好きだね。
Cherushiiとのコラボ作の楽曲を去年のベストトラックベスト5以内に入れたけど、あれの
音楽性を少し引きずってるサウンド。ハウス的な重いキックが中心に居座ってるんだけど、
フラフラ・フワフワしたこの人特有のアトモスフィアと猫みたいに気まぐれな歌メロディ。
これトラック作ってその上で適当に鼻歌を載せてってるだけなのは明白なんだけど、まじ
歌ゴコロがあるっていうか、フックのバリエーションに独自の決め手がある。センス良い
としか言えないね。音が汚いKate NV風の完全にニューウェイブポップなトラックもあり。