GVVC Weekly – Week 107


Magdalena Bay – Woww

マグダレナ・ベイの新曲です。一部がやたらプッシュしてるから一応上がってくる曲は全部
聴いてみてはいるんだけど、今回初めて少しイイと思ったね。もっとこういうアホっぽい
感じで行こう。わぁ~お、I hate you。ブキブキのシンベと、超爽やかなソロ回しが妙~に
マッチし、謎に軽くバレアリックでラグジュアリーですらある。1分半で終わる尺もナイス。

METZ – Blind Youth Industrial Park [OFFICIAL VIDEO]

安定してSUB POPからな、メッツの来月リリース新作アルバムより3つ目の先行曲ビデオ。
ノイジーなグランジロックに、ダウナーさというよりポストコア入ってるインテンシティと
ささくれ立ってて暴力的なギターの音が相変わらず苛烈なイメージだけど、格好いいよね。
ボーカルも行き過ぎない程々のやさぐれ感でちょうどいいし、他にない収まり方の音楽で
この曲は特に好きな感じ。ビデオはこれ、あの氷?オーブは一体何なんですかね。宇宙人?

Loma – Don’t Shy Away / I Fix My Gaze

こちらも来月SUB POPからリリースとなるロマの新作LPより、更なる先行曲が2つ同時に。
今回も美しい、映像のイメージ通りな楽曲で、クロス・レコードでの殺風景と寂寞感からは
もう一枚、俗世での共感力に訴えかけるとっつき易さも兼ね備えた芸術点の高い仕上がり。
寒すぎない少し冷たい風を感じるような秋っぽい空気が充満した、非常にスケール感のある
フィールドレコーディングSSWと言いたくなるような音像で、意外とこんな音楽は無いね。

Hypoluxo – Nimbus (Official Video)

ブルックリンのハイポラクソが11月にリリースする3作目のLPから、リードトラックを公開。
全体的には好きなアンサンブルですが流石になあ、OMNIの新曲と言われても信じちゃうし、
あとヴァースの刻みリズムがOne-Armed Scissorでなんか、オブリでCut away~ってつい
歌いそうになるね。でもコレもしその辺で演奏してたら絶対足を止めて観るしな…もう一声。

Sharon Van Etten – All Over Again

シャロンヴァンエッテン、2014年のアルバムのアウトテイクで構成された2015年作EPの
タイトルトラックを今更7″でシングルカットし、そのB面に、同じセッションからの蔵出し
新曲をカップリング。それがこちらです。つまり、アウトテイク集からも漏れた2軍の控え。
まあ正直さもありなんって感じですが、最近の彼女の路線は自分が求めるものと違うので、
これでもこっちの方が好きなサウンドではある。2ndアルバムがもう、10周年だそうで…。


Molly Parden – Who Are We Kiddin’

ナッシュヴィルのSSWモリー・パーデン、11月リリース予定EPからの先行トラックです。
あまりにもナタリー・プラス。フェイ・ウェブスターの仲間みたいで、いかにもって感じ
ですが、なんだかんだ好きだな。ゴリラvsベアでのプレミアだったので、もう狙いが直球。
ただ流石にここまでモデルが明確なのは手放しで褒められないから、独自色を出してって。

今週のLP/EPフルリリース

Fleet Foxes – Shore (LP)

突然のアルバムリリース。相変わらず妙な神々しさ、厭世観みたいなものと大地の恵みって
イメージは健在だよね。気になるのは、何でこうボーカルが埋没するミックスしてるんだろ
という事。2nd以降ずっとこんな感じだよね。意図してこれなんだろうし、芸術点は確かに
この方が高いが、何より歌が魅力的なんだから、もっとこうクワッと歌唱が飛び込んでくる
音像が欲しいな。曲は相変わらずいいから、これもっと1stみたいな音作りなら最高だけど。


Landowner – Consultant (LP)

これ面白いっす。ま一言で片付けるならポストパンクになるんだろうが、スカスカ系の骨格
していながらなんか直線でわちゃわちゃ行く路線なので楽しい、Les Savy FavとOughtと、
OMNI的なやつに、フガジのフィーリングも入ってる。この若干のポストHC風味がめっちゃ
効いてて、音楽性に深みをもたらしてるね。ギターのリズム組みがセンスいいから飽きない。


Pillow Queens – In Waiting (LP)

M-1がすごくいい曲で期待してた。ちょっと正直それと、もう一つ先行で出てたM-3だけが
抜けてて、他にあまりいい曲なかったね。リズムにギミックがなくて、全体をギターの音で
埋め尽くしちゃうタイプの音像なので曲が良くないと一気に厳しくなる。でもザ・骨太系の
オルタナロックなアンサンブルでありながら、どこか柔和なイメージで歌メロが立っていて、
ギターのフレージングも結構気が利いてるとなると、ハマった時は強いね。今にダブリンで、
オール女子のバンドっていうのにポストパンクやガレージ的なベクトルに行ってない時点で
そこも好印象なので、姿勢はそのまま、サウンドだけ甘めの調整してってくれたら好みかな。

日本のリリース

Barbican Estate – Gravity of the Sun [Official Video]

スさんのRhyming Slangが送り出すバービカン・エステイトの新曲ビデオ。いいじゃん、
アーシーでアシッドなサイケロック。まあシタール入ると一気にそれっぽくなるってのは
あるが、この方向性トライしてんのが素晴らしい。前の曲も聴いてたけど、黒い感じで
もっとダーク・ポストパンクがかってるのかなと思ったから、この路線でいけるなら割と
好きだな。ぜひ歌の比重を上げたりせず、曼荼羅サイケジャムのアンサンブルを強化する
方向に進んで欲しい。高円寺サイケ的なものではない、こういうのもっと増えたらいいね。
3ピースなのも誤魔化しが効かなくてポイント高いです。もっと砂漠感を出しても面白い。