GVVC Weekly – Week 138


Moritz von Oswald Trio – Chapter 4 (feat. Heinrich Köbberling & Laurel Halo)

モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオの新作はなんとローレル・ヘイローと生のジャズ
著名ドラマーを全面フィーチャーしているそうで、最初の先行トラックが公開になりました。
少しだけジャジーでダークなエレクトロニック・ダブに人力のドラムが躍動するサウンドで、
派手に展開しないのですが徐々にレイヤーが熱を帯び盛り上がっていく様が実に格好いい。
元々の彼らのサウンドに丁度ゲストの要素を綺麗に加えたようなものになっていてこれ以上
無い位のバランスですな。そういやこの組み合わせって2年前くらい一緒に来日してたよね。

Faye Webster – I Know I’m Funny haha (Official Video)

フェイ・ウェブスターの新作アルバムから、新しくタイトルトラックの楽曲がビデオで公開。
彼氏Boothlordとの日常をお互いにちょいちょい撮ったムービーが切り貼りされた映像です。
たまにやるレイドバック気味の気怠いトラックにエッセイ風の歌詞をのせた小品的な楽曲で、
彼氏の姉?妹にfunnyと言われた時の話、大家に内緒で同棲してる話とか、彼氏の誕生日に
リンキンの奴と同じベース(スティングレイ)をプレゼントした話など。安定のヨーヨーも。

Oneohtrix Point Never & ROSALÍA – Nothing’s Special (Official Lyric Video)

OPNの直近フルアルバム収録曲のボーカルバートを大ブレイク中のスパニッシュ・シンガー、
ロザリアの歌唱に差し替えたコラボバージョンが公開。これがね、オリジナルバージョンの
100倍くらいは良い出来でしたので紹介。実際かなり魅力的なボーカルなんだろうなと思う
ってのもあるけど、なんかこう一気に映画っぽくなるというか魂が吹き込まれたような彩り、
輝きが付加されていて本当に素晴らしい。個人的にこの人は歌モノのプロデュースをしたが
イイと思っていて、ライブも一回観たけど出音が凄いから一流のボーカリストと組むと本当
とんでもないクオリティの楽曲ができるよね。電子音楽家としての矜持があるだろうから、
そんなに歌モノに傾倒するとは思えないけど直近作で自分で歌ったりしてたし、ワンチャン。

Sharon Van Etten & Angel Olsen – Like I Used To (Official Video)

twitterの掛け合いから雪崩式プロモーションの流れで公表されたスーパーコラボの楽曲です。
まあこの組み合わせって、同じ業界でレーベルも同じと、お互い意識してるどころじゃない
位近すぎて微妙な距離感というか客が完全に被ってるだろうし、本人達にしかわらない何か
共有するものがあるんでしょうね。で、楽曲の方ですがいかにも企画モノって感じの大味な
アメリカンロック系になってましてブルース・スプリングスティーンにこんな曲あったよね
ってな感じですが、新鮮ではあるし祭りで1曲出す分には全然いいのかな。こうして聴くと
エンジェル・オルセンの方がいいボーカルというか、どこでも歌えるボーカリストって感じ。
シャロンの方はなんかアコギ持って座ってるカットとかが髪型といい、完全にあいみょん。

WILLOW ft. Travis Barker: t r a n s p a r e n t s o u l ( Jimmy Fallon )

前も紹介したウィル・スミスの娘のバックでブリンク182のトラヴィス・バーカーが叩く曲、
ジミー・ファロンのスタジオライブ版。余りにドラムが良すぎて、ドラムだけ聴いてしまう
これは本体バンドですらそうなんだよね。あと、やっぱこの曲悪くないです。しょうもない
ポップパンクだけど多分コーラスで空間系盛ってオルタナ感強めのアレンジだからなのかも。
ちなみに、イントロでクソ簡単なフレーズだけ弾いて即ギターをローディに持って行かせて
あっさりハンドマイクになるの幾ら何でもダサすぎません?笑 しかも終盤でまた戻します。

Hurry – A Fake Idea

入り、なんつーかメチャ『空も飛べるはず』やね…キー違うし間違いなく偶然なんだけども。

今週のLP/EPフルリリース

Lambchop – Showtunes (LP)

やっとあのヘンなオートチューンみたいなのヤメてくれた。一回やりだしてから随分長い事
アレだったんでいい加減にしてくれと内心キレ散らかしてたんだけど遂にこの日が来たよね。
まあ、M-5,6で出るし消えたわけじゃないんですけど、この位の使い方なら全然許せるかな。
Nixonという歴史的名盤レベルの作品があるんだから、ずっともっとオーガニックのままで
ジェントルでいて欲しい。素敵なイケおじバリトンボイスが炸裂するチェンバー・ポップの
アンビエント絵巻。エクスペリメンタルもありつつどこかオーセンティックでクラシックな
趣もあり、アカデミックさもある。でも全体像では突き放した感じはしないと、これこそが
僕らが求めるラムチョップ。謎曲名がちょいちょいあるのも相変わらずで面白くていいよね。
カントリーっぽさが今回はかなり少なくって、ブラスが豪華な音響フォーク・ポップ的音像。
弾いたギターをMIDIピアノにわざわざコンバートしてるらしいけど、違和感ないし全然OK。


MANNEQUIN PUSSY – Perfect (EP)

先行M-1が安定の素晴らしさで、まあ今回はEPだけど前作から更に順当に洗練されてきた。
いつも言うけど一番にはやっぱ歌唱でエモと感傷、パワーとインテンシティが全て同居した
素晴らしすぎるボーカルだよね。そこにこのヘヴィ入ってるギターやドラムの音作り、もう
何ならロス・ロビンソンとかにプロデュースしてもらっても可って言いたくなる位の貫禄が…
メンズがリードを取るM-4とかはもはや知らないで聴くと何のバンドか全く分からないです。
突っ込んだ後に一転おセンチ化が魅力なのは本人達も十分自覚してるはずで、だからこその
M-2からのM-3、M-4からM-5っていうやりすぎなコントラスト配置な訳ですが、折角なら
1曲の中でさらっと全て織り込んでるモノの方が完成度高い。て事でM-1がやっぱ一番だね。