GVVC Weekly – Week 171


The Weather Station – Endless Time (Official Video)

約一年前に大傑作アルバムをリリースしたザ・ウェザー・ステイションが早くも次のLPです。
本人によるとこちら、厳密にはコンパニオン作であり同時期に書かれたより内省的な曲群で
構成されてるらしく、今回の楽曲はうって変わって完全ソロのピアノバラッドになっており
なんだか音像的にはジョニミッチェルみたいですね。ちょっと全体像見えてこないと何とも
ですが、昨年作のデラックス版に入っていたピアノアレンジverを拡張した雰囲気なのかな。

Babeheaven – Make Me Wanna (Official Music Video)

ベイブヘヴンが新作アルバムを正式アナウンスし新たに収録曲を公開。ネイビー・ブルーが
ブルックリンから客演ラップしたムーディなトラックは、うねるシンセグリスが存在感大で
楽曲のイメージを決定づけてます。バンド編成の演奏にウェットでダークなポストR&Bは、
昨年Shady Nastyに近い雰囲気の楽曲があった気がして聴いてみたらキーも同じで似てた。
正直、名前がbabehovenと紛らわしすぎて最初区別がついてなかったです。音は違うけど。

Tomberlin – idkwntht [Official Audio]

トムバーリンから久々の新曲は単発のシングル。Told Slantのフェリックスが全面的に参加、
バックコーラスだけでなくベースもドラムも彼です。Tomberlinの楽曲としては少し新機軸
というか、もうすこし俗世から隔絶された神聖さみたいなのがあったんですがそこが薄れて
i don’t know who needs to hear thisという投げやりなメッセージもあり、大分ほっこり
等身大の超シンプルなバンド編成インディフォーク・トラックになってます。これはこれで。

Toro y Moi – Postman (Official Video)

トロ芋さんのニューアルバムは、昨年発表された通りDead Oceansへ移籍してのリリース。
正直、長年ホームレーベル以上の存在であったCarpark以外から彼のプロパー作が出るって
ちょっと想像できないというか違和感しかないんですが、2つ同時に出された先行曲のうち
こちらはファンク・ポストパンク的な内容でおどけた雰囲気のダンサブルなトラックですね。
何をやらせても一定以上のクオリティはホントに流石ですが、この楽曲だったらもう完全に
生のバンド編成ありきのサウンドにすればと思っちゃうところです。ただ彼の場合この後に
ライブ盤とかでガチッと編成し生演奏アレンジも披露ってとこまでがお約束なのかもしれん。

p-rallel – Get Down (Official Video) ft. Kasien

ロンドン若手DJ・プロデューサー、パラレルの新曲はラッパーのカシエンをフィーチャー。
あまりウチで拾わないタイプの音楽ですが、こういうゴリっていなくてベース主導のものは
結構好きで、地域的にやっぱ2ステップ的なガラージュの流れ入ってるのも非常にいいです。
初期のMajid Jordanみたいなバランスの音楽になっており、ソフトにソウルなナイト音楽。
音はサグくないんですがビデオは嫌いな物のオンパレードでサグ過ぎですわ、勘弁してくれ。

今週のLP/EPフルリリース

Ghostly Kisses – Heaven, Wait (LP)

昨年から年始に出してた4曲くらいの先行トラックどれもが素晴らしく非常に期待していた。
最初に言いたいのは、1曲目なんでコレにした?オープナーってことでどの程度意識したか
ちょっと不明だが、このサウンドでピアノも弦も入ってないと一気に軽く中庸になっちゃう。
それ以外は全体的に良いからホント惜しいっていうか勿体無いよね。サッドコアというのは
簡単、ただ何度も語ってきてるがクラシカルでシック、エレガントな趣が実にナチュラルに
付与されていて、ドリームポップだとかシューゲイズだとかより格調高い装いで纏まってる。
ダンス系のビートに寄ると途端にダサくなるから前述のM-1と後M-7みたいなのはいらない。
あとは世界観がシリアス過ぎて厨二っぽくなるギリギリな部分を若干感じるんでタイトル曲
みたいなあたたかい陽の路線ももっと入るとバランスがよりグーだと思いますけどね。と、
かなりケチつけてますがハイライトである2曲目から5曲目の流れは完璧だし、美しいです。


Traps PS – Prim Dicer (LP)

スリーピースでこの音楽性…一番に思い浮かぶのはQ AND NOT Uでして、結構似ていると
個人的には思う。ちょっとだけファンク入るトリオっぽいポストハードコアポストパンク。
これね、ポストハードコアともポストパンクともまた違うんでこう言うしかないなっていう
ラインがあって、完全にそれなんですよ。基本曲が短く2分以内と、あんま構成を練らずに
ジャムって出来たフレーズとパートをガンガン繰り出していくスタイルで、テンポよく進む。
それゆえ深みはないですし、サラっと駆け抜けていってしまう軽い音楽ですが爽快感のある
アレンジは気持ちいいです。ただ、モロに擬似バンド加入的な質のリスニング体験だもんで
ガチャガチャしたバンドをけっこう本腰入れてやったことがない人だとつまらないかもです。
あと少しだけ何か手を加えると凄く良くなりそうなんで期待。バンド名も良くないと思うな。