GVVC Weekly – Week 37

Cate Le Bon – Home to You (Official Video)

ケイト・ル・ボンの来月リリースされるニューアルバム”Reward”から、GVVCでも
一推し紹介していたファーストシングル続いて第二弾のリードトラックがビデオで公開。
これが、素晴らしすぎて、涙。もうここまでの2曲だけでも年間ベストアルバム候補だよ。
少しフォークロアな趣を醸しながら溢れる強靭なメロディ、鋭さとシルキーなタッチの共存。
悲壮感があるのに寒々しい感じはしないんですよね。鳴ってる楽器の音全てが良いし、
圧倒的な完成度、説得力ですっ。本当に次元が違うクオリティ。”絶対”ヴァイナル買います。
東欧の貧民街で撮影されたドキュメント映像とも絶妙にマッチで、もう短編観た気分。
これ以上がないくらいに心の底からオススメです。年に数曲レベルのトラック。100点。


Blood Orange: ‘Something to Do’ & ‘Dark & Handsome’

ブラッド・オレンジのTHE LATE LATE SHOWテレビアピアランスですがこれは画が素敵。
完全に口パクやけど、この人工芝に寝転がって後ろベンチにバックシンガー佇んでるってさ
これ今まであった?何かいいわぁ。ちなみにやってるのは今回初お披露目の新曲。最新作が
結構アブストラクト目な内容だったので、次はこの感じでメロウR&Bやってくれるのかな。
この曲とかはすごく感傷的で、”この人っぽい”節回しですよね。もはや、ちょっと懐かしい。


“Better Part” by Meernaa

オークランドのバンドMeernaaは4,5年のキャリアがあるようですが、初のフルレングスを
満を持して発表するようで、そちらからの先行トラックが公開されました。こちら成る程、
サウンドとしては珍しくはなく、R&Bティンジドなソフト・ポップなんですけれど、繊細で
超ソフィスティケイトされたsoothingなトラックとなっており、バンドの熟練を感じます。
こんなんばっか紹介してすまんけど、好みなもんで。声がもうちょっと魅力的なら尚良し。


Σtella – “Samba” (Official Video)

カナダの名レーベルArbutusのニュー・サイニングはなんとギリシャはアテネのステラ。
妖しくエキゾなグルーヴィ・ディスコ・インディダンスの楽曲ですが、程々に尖ってて
レーベルの在籍ロスターと食べ合わせがいいというか、つまりしっくりきており、流石。
どっから見つけてきたんでしょう、やっぱいいレーベルってのは持ってき方がすごいよ。
既に認知された、将来性のあるやつを手堅く捕まえるんじゃなくて、誰も知らんやつを
意味不明なとこから発掘してくるってのが本来の機能なんですけどね。ビジネスはクソ。


Reptaliens // Give Me Your Love (Official Video)

キャプチャード・トラックスからリリースされる2ndアルバムからのビデオカットです。
聴いたことあるような感じではありますが、歌メロがかなりいい感じのレトロ・ドリーム
微ソウル・ソフトポップな佳曲となってますね。いちお、ビデオの内容的にはおっさんの
“the reptile alien environment simulator”で見る映像というテイになってます。
なんか一部分がMGMTの1stのどれかの曲にすげえ似てる気がするんだよね。


Courtney Barnett – Everybody Here Hates You (Official Video)

コートニー・バーネットのニューシングルに、遅れてビデオも登場しました。
彼女の頭の中の”リトルコートニー”が左利きのアーミングを炸裂させます。格好いい…。
この曲はAvant Gardenerで出てきた頃以降では一番好きですね。
ロックンロール路線が本当、個人的にはイマイチだから、このくらいで止めて欲しいな。
今後ダルダルで、喋る感じに歌って、あまりロックなギターは弾かないで行ってくれっ。


Four Tet – Teenage Birdsong

フォーテットの新曲。クリックハウスやったりニューエイジやったと色々ですが、今回
一番元々のイメージの音で、フォークトロニカが日本で流行った頃の感じも少しあるかな。
結構いいじゃん。ドラムの音がどうしてもこの人、って感じで15年以上変わらないよね。


ESYA – NOTHING

サヴェージズのベースの人のソロ新作です。まあ納得のサウンドで、ややゴリってる。
ビデオっつーかひたすら本人が歌ってベース弾いてる所のバストアップ映像なんだけど、
なぜかイイ。彼女の動きっつうか佇まいがフォトジェニックなんよね。ライブ映像でも
いつも目立ってるし、不思議な存在感です。苗字的に中東系のルーツなんですかね。


Carly Rae Jepsen – Julien [Audio]

カーリー・レイ・ジェプセン、これEmotion以降で一番イイ曲来たんじゃないですか。
新作アルバムが公表されていて、もう何曲も先行トラック出てましたが全てイマイチ
だったんですよね。でもこの曲はちょっとシンセファンク調でポップス感弱めなのが
いいのかもしれません、声と歌い方とか、存在感はかなりいいと思うからハマると強い。
いっそアルバム全編完全にインディ人脈にプロデュースさせた作品やってみればいいのに。
ちなみにイントロから入ってる、ものっすっごいコンプかかったのシンセのフレーズが
なんかタクワミくんっぽいですよね。そこだけだけど。


Toro y Moi: Freelance

トロ芋さん、セス・マイヤーズのショウに出演。ベースの音がでかすぎて放送事故レベル。
ただ、音源に対してのライブ演奏アレンジとしては本当にイケてるし、天才ですね。
前に出してたライブ盤も凄くイイし、ミュージシャンとしての地力がやっぱ次元違うよ。