GVVC Weekly – Week 44

Stef Chura – Scream

サドル・クリークに移籍後初のオリジナルアルバムが今週発売となったステフ・チュラ。
最後の先行ビデオはいつも通り、リサローブがジュリアナハットフィールドの曲やってる
ような感じで、この人のキャラクターは本当強烈だと思うし、存在感がズ抜けてますよね。
ほどほどにガタガタなへっぽこパワーポップの、いかにもインディバンドという演奏です。
歌い方がちょっと鼻に付くけど、意外とかなりいい曲もあるしこのスクール・ロック感て
言うんですかね、10代の子が聴いてる感じが目に浮かんでくるのが凄い。今後も注目です。


Yeasayer – Ecstatic Baby (Official Video)

Yeasayerの新作アルバムから、既に先行公開していたシングルにビデオ版も登場です。
巨大な昆虫等が生息する3Dの世界に迷い込みマリオ的な意味で大変なことになってますが、
あまりこのバンドはメンバーのおどけた表情を見たことがなかったので、新鮮っちゃ新鮮。
この曲はかなりイイと思う。これくらいの感じというか、軽さで良かったと思うんですけど
アートロック路線を一時かなり推し進めてましたから、ひねくれすぎちゃってた印象。
ただ、3rdの時くらいにUNITで観たライブは滅茶苦茶プロフェッショナルで、凄かったよ。


Lost Under Heaven – Teen Violence

WU LYFのエラリーはここん所ずっと彼女とロスト・アンダー・ヘヴンというユニットを
やっていて、最初はLUHと表記してた。これは今年の頭に出したアルバムのアウトテイク。
ウー・ライフの時からそうだけど、カオティックで暴動的なイメージっていうのが根幹の
テーマとしてあるみたいで、今回はそれがインダストリアルなグラム・グランジ風に開花。
今まではもっとプライベートな方向性で、あまりバンド感のある音楽やってなかったんで
これが解散後では一番WU LYFに近いかなと感じる。声と歌い方はいつも格好いいから
ストレートフォワードなのでOKと思うんですよね。恵比寿であった第一回のホステスで
本人を至近距離で見たけど、マジでおっかな過ぎたわよ…。マンチェのオシャレヤンキー。


Girl Band – “Shoulderblades” (Official Video)

アイリッシュのガール・バンドが久々のアルバムをリリースするようで、先行ビデオです。
好みではないんですけど、カッコいいですね。ポストパンク・ヘヴィ・オルタナ的な所で
ノーウェーブ風のサウンドを演ったって感じの音楽ですが、凄くいい出来で、退屈しない。
音に強度というか説得力があるし、メディア受けしそうですよ。ライブを観てみたいかな。


Jefre Cantu-Ledesma – Joy

ジェフレ・キャントゥ・レデスマの新作が出るようです!その先行曲第一弾が公開。
引き続きメキシカン・サマーからで、メアリー・ラティモア等が参加しているようです。
前作はかなりシューゲイズ・フィーリングも含んだコマーシャルさのある内容でしたが
今回はメディテーティブで現音っぽい、オケ編成の環境音楽みたいなサウンドですね。
3曲入りでアルバムとのことなのでこの曲以外はかなり長尺と思われます。変えてきたね。


(Sandy) Alex G – Gretel (Official Video)

アレック筋さん、ニューアルバムは引き続きドミノからのリリース。そちらの先行ビデオ。
相変わらずといった感じですが、見てくれがどんどん洗練されてきてる気がして格好いい。
なんかセレブ化というのとは違う、モサイまんまでブラッシュアップされてく様な。矛盾。
もう耳タコだとは思うけど、どうしてもエリオットスミスを連想しちゃうんですよねえ。
やっぱこのちょっと心配になるくらいそこはかとなくダウナーな雰囲気が…中毒性はある。


Amber Mark – What If (Official Video)

アンバー・マークが今年二つ目の新曲をビデオで発表。今まで良作EP2つで、何気にまだ
フルレングスは出してないんですよね。路線はずっと変わりませんが、程々にインディ残し
メインストリームに振り切らないR&Bで聴きやすい。その辺でかかってて欲しい音楽です。
マッチョ係数が低めで、かつ微かにですがアブストラクト入ってるからいいんでしょうね。
美しいサウンド。ビデオはなんかちょっと酷いです、音楽と合ってない気がしますけども。


MUNA – Number One Fan (Official Video)

LAのガールトリオ、ミュナがデビューアルバムに続く2ndアルバムのキャンペーン開始です。
ここでもお馴染み、ルミネレのムニャちゃんじゃないですよ!注意。音楽違いすぎですから。
この人たちは、メインストリームアレルギー患者が聴ける聴けないでギリギリの線いってる
と思いますし、ギリギリでもはやアウトな気もしますが、そういう意味でHAIMとかと同じ
くらいな距離感ですかね。今回はこれKate Boy化していて、ちょっとゴリってるシンセと
太めのビートに絡む、ハイクオリティのダンスポップっていうところで、安定してますよね。
これはもうその辺とかではなく、しょうもない飲み屋でかかっててほしい音楽って所です。


Yohuna – Mirroring (LP)

Yohunaの新作アルバムがフルでリリースとなりました!素晴らしいですね。来日するかな。


CVN – I.C.

AVYSSでもおなじみ佐久間さんのCVNも遂にニューアルバム解禁で、全曲公開されてます。
実にオレンジミルク印といったモードになっていますが、その中でも正直、Jesse Ruinsも
Cold Nameもちゃんと感じるし、ニューエイジ風でも変わらない彼の特色がありますよね。
何と言っても音の鳴り自体が格好いいってのが一番ですが、ノイジーな箇所もどこか端正で
ソツない出来上がり。後けっこう大味な展開をするというか、意外と作りがカンタンなの。
その辺がとっつきやすさというか間口の広さを持ってる気がして、お高くとまってない。
まあ、Giant ClawとGang Gang Danceの共作をリミックスしたような音楽にも聴こえます。
日本の後進を多数フックアップしてるとこも流石皆の兄貴。最後の曲なんかtaquwami風ね。
間も無くUSツアーに出るようですよ、お気をつけて!

・mitskiがライブ活動を無期限休止するらしい。つっても、別に後ろ向きなモンではない
みたいですが、何でも5年間もツアーに出っぱなしだったみたいで、決まった家もない状態
という生活を続けていたということで、消耗が凄そうですよね。かつ道中では新曲作るって
ヤバ過ぎます。これも結局、音源出すだけじゃお金にならないせいなんですけどね。だから
金策の為にツアーし続けるしかないという。皆そんな感じで本当にどうにもならないですよ。