GVVC Weekly – Week 59


CHROMATICS “YOU’RE NO GOOD” (Official Video)

Chromaticsのニューアルバムが遂にリリースされました!って、出す出す詐欺でずっと延期
されていた、例の”Dear Tommy”ではなく別物って事で、いい加減にしろよ!さすがにもう
おちょくるにも程があるし、シャレにならなくなってきたセルフ・ブランディングのプロ。
時間かかるならかかるで、忘れた頃にポッっと出せばいいのに、何度もリリース目処を発表
してトラックリストまで公開し、単発の楽曲はどんどん出しては延期延期、それを4、5年?
そういう意味ではマイブラよりタチが悪いし、間に出すどうでもいい12″で稼ぐは稼いでる
という、なんというかボロい商売ですなぁ。まあそれだけ信者がいるんだから勝ちですね。
とはいえ、この内容はいかにもクロマティックスというサウンドのオンパレードで、さらに
今までよりもサービス成分多めのM-2″You’re No Good”などは特に過去いちキャッチーか。
十八番のカバーシリーズも盛り込んで世界が彼らに求めるシグネチャー要素をこれでもかと
連発し、ネオンサインというより夜のトンネルのライトとそれを反射するボンネットの光、
デヴィッド・リンチの世界観を甘くロマンティックに中和したギター・シンセ・ディスコ。
パパブブレ製ハロウィンテーマのキャンディでもうディア・トミーは忘れてと言わんばかり。
ちなみに、サブスク系以外でフリーで聴ける公式媒体がありませんので直で掲載できないよ
と、ここまで出た日に書いてたら後日まさにその一曲がビデオで公開されました。You~♪

CHROMATICS “Closer To Grey”


CHROMATICS “CLOSER TO GREY” (LP)

Dry Cleaning – Viking Hair (Official Video)

つい8月にEPをリリースしたばかりのドライ・クリーニングは早くも次作EPリリース直前、
そちらから2つ目となる先行曲のビデオも普段通り、基本は不穏なポストパンクのサウンド
ですが、たまに挿入されるやや甘めのスキャットやアーミングがすごく効果的で、細かい
味付けで差を見せつける。今回ボーカルはほぼポエトリー・リーディングのスタイルです。

Big Thief – Forgotten Eyes (Official Audio)

今年4ADに移籍しニューアルバムをリリースしたばかりですが、何とまたすぐにオリジナル
新作フルアルバムが出ます。これが、同じセッションから二枚分とかじゃなく完全に別物で
音も明らかに違うので、かなり凄いよね。今度出る方はというとアーシーで砂くさい感じの
質感になっており、前作のウェットさよりもこの路線の方が個人的には合ってると思います。
ザラっとしててドライなサウンドと純ギターバンド編成のシンプルなアレンジに、声で勝負。

Jessie Reyez – Far Away

コロンビア系カナダ人R&Bシンガーのジェシー・レイェズの新曲ビデオが公開されました。
移民関税執行局により強制的に離れ離れにされた二人だけど心は一つ的な内容なんですが、
それはまあ置いといてもこうシンプルで寂しげな、でもフックがベタという分かりやすくて
聴きやすいR&Bってたまにすごくいいですね。同じような曲、多分山ほどあると思うけど、
そういうことじゃない。息をするようにやる音楽というか、リアルに産み落とされたもので
大仰じゃなく重くない、でも軽薄じゃなくて現実味のある、親しみやすい夜の時間の音楽。
仕事帰りに部屋で一人で聴いてもいいしバーでかかっててもいい、何となくの親密さがある。


DIIV – Deceiver (LP)

最後に公開のビデオカットで一気に株を上げたダイヴのニューアルバムが遂にフルでの公開。
乾いたオルタナをグシャっとさせずクールに軽やかに纏めたスタイリッシュなバンド音楽で、
今回は特にクリスピーなサウンドを上から滑らかにコーティングしたような質感をしてます。
前から思ってたけどリズムにギミックが一切なくて、BPM早くても遅くても完全に直線的な
純・8ビート。元々はクラウトの疾走感ありきだったので、まぁそれでも成立したのですが、
こういう風に普通のオルタナロックやスローなシューゲイズ気味の楽曲を多く入れてくると
裏も16も一切感じさせないこの構成ではかなり怠いよ。それでいてメロも薄いから、BGM
としては高機能なのかも。結局、例のビデオ曲M-9″Blankenship”だけが圧倒的に輝いてる。