GVVC Weekly – Week 74


Sean Nicholas Savage – Thrill Me

ショーン・ニコラス・サヴェイジの新曲は、なんと彼の書き下ろしミュージカルの
メイン楽曲で、ガチでミュージカルとして2月に上演されるらしいです。当然本人も
メインキャストで、TOPSのジェーンやケイデンス・ウェポンらも出演している模様。
これすげー普通に面白そうだし、ナマで本編も観たすぎるんですけど…。20〜30ドル前後。
本当にタダ者じゃないと思うし、こういうのが一番”敗北”を感じるというか、これが
こんなにイイ感じで実現できるというのが、新底うらやましいね。こういうのよ。

Little Dragon – ‘Hold On’ (Official Audio)

日系ユキミ・ナガノのリトル・ドラゴン新作はNinja Tuneに移籍してのリリース!
もう15年近くやってるんじゃないですかね?最初期はもっと北欧エレクトロニカが
もてはやされていた時代性なんかもあり、クラブ系の”鳴り”を持ったアンニュイで
アブストラクトな音楽性だったんですけど、あまりにもボーカルが良すぎるので
目立ち、ゴリラズやらDJシャドウやらにもフィーチャリング起用されたりと
課外活動が活発かつ、めちゃメインストリーム寄りになっていった印象。そんなんで
どこかで本体も売れ線に変貌しそうな雰囲気をずっとさせながら、結局、依然として
落とし所がはっきりしない感じなのが逆に素晴らしいというか、どうにもならない
バンドの芯、本質的なところがあるのでしょう。とはいえ今回、淡くてきめ細かい
美麗サウンドレイヤー等は無く、骨太なファンク・ソウルの身体性が今までで一番
ダイレクトに現れているゴリった楽曲になっています。歌唱が対極だからバランスOK。


Horse Lords – Fanfare for Effective Freedom

これはカッコいいね。USボルチモアのホース・ローズ新作アルバムから先行トラック。
中東系ロックっぽさもあって、オリエンタル辺境音楽的な趣のあるマスロックというか
プログレというよりは確実にモダンなんですけど、脱臼系でサイケでもあるという変態。
ちょい長いけど、これ4分50秒くらいで終わってたらもっと良かったかなぁ。取扱注意!

Against All Logic – Alucinao (Feat. FKA twigs & Estado Unido)

ニコラス・ジャーがやってる別プロジェクト、アゲンスト・オール・ロジックの新曲。
この名前が超イイですね。2曲出てましたが、電化したGang Gang Dance的な趣の
こちらをチョイス。ドライブされて破裂音がかっているトライバルビートの質感とか
声ネタ使いもキワモノにならない所でまとめてるこのバランス感覚、格の違いを
感じるし、つまり聴き易い。軽くポップだし、しかも踊れるエクスペリメンタル。ヤバ。
客演で盛る必要性は特にない気がするし、そのおかげというサウンドでもなかろうて。

Chastity Belt – The Process

昨年作アルバムですごく飛躍したチャスティティ・ベルトの新曲が出ました。
おいこれ、キュアーだろ。ヴァースんとこ後ろでずーっとギターがLet’s Go To Bed
メインテーマ弾いてるけど、これは100%わざと。でもまあ、ネタとしては面白いかな。
このバンド名でLet’s Go To Bedってブラックジョークすら感じますが深読みしすぎ…
じゃないハズ。ちなみに特に言及してるメディア等、他にないです。絶対Cureだって!

Braids – Young Buck (Official Video)

ブレイズがArbutusから離れてリリースする新作アルバムから二つ目の先行トラック。
さすがに一つ前のシングルと違いすぎて面喰らう…同じアルバムからとは思えないし、
個人的にはちょっとこれBraidsに求めてるモノではないです。ビデオの印象もかなり
作用してるので、音だけで聴けばもう少し自然かもしれませんが。ラファはさ、
あまり芝居がからない方が魅力的ですよ。トラックもいつになくPushyに感じるし、
こういうアルペジエイターとか、カチっと押しの強い路線じゃ良さを消してないか?

Peel Dream Magazine – Pill (Official Music Video)

いくらなんでもやりすぎだろ。ただ、マイブラで始まったみたいになっちゃってる
(実際は違う)シューゲイズなのに、昨今の感覚でいうと実際マイブラのサウンドは
あんまシューゲイズじゃないという謎の逆転現象が起こってる。その話は置いといて、
これはやりすぎ。アストロブライトとか目じゃないレベルでやりすぎです。でもね…
なんかいいんだよ、コレ!コンパクトにうまいこと纏まってて、聴ける。あくまでも
フランク三浦的なものでしかないことは間違いないのですが、愛嬌があればいいのか。
MBVとステレオラブ…これイアン・マーティンさんのコメント聞きたいとこだね。

Gold Cage – “Repeater Kember” (Official Video)

スローコア風の楽曲にかなり大体なミックスで配置された虫の羽音のような永続音が
トレモロっす。これが本来的な意味での”ドローン”だし、ちょっとやりすぎにも聴こえる
けど差別化というか尖っていくって意味では、印象に残ることには成功してると思う。
でもまあ、そんなに良いかと言われると…?名前はこういうのもういいでしょって感じ。
レーベル見たらfelteということでもう、色々と”なるほど”しかないですね。


Destroyer – Have We Met (LP)

デストロイヤーの新作アルバム、フルでリリースされました。
この人の特徴ですけども、語りっぽい部分が結構入ってくるその時、やはり声が
凄く特徴あるから、サーッと景色が一気に説得力を帯びるというか、映画のシーン的な
趣になる。カットインでほんとサントラっぽい感じに不思議となってくるんですよね。
今回、先行曲が中々いい感じでしたので期待してましたが、LP全体でも間違いなくいい。
ただ、”Kaputt“前あたりで一気にポップな路線でのブレイクスルーをして、そこから
かなり経っても依然としてその延長線上をやり続けてるから、たまに聴く分にはいいけど
少し飽きるかな。おっさん臭さはもうしょうがないんでしょうか、ちょいダサな部分が
天然なのかどうか判別つかないところも謎めいてます。ほんと声がクドいから、
アルバムにするなら歌わない曲もちょいちょい仕込んでいってた方がいい気がするけど、
それはそれで加齢臭ギターフレーズをよりたくさん弾いてきそうで怖いところではある。