GVVC Weekly – Week 113


Dave Harrington & Kenny Wollesen – It’s Too Late to Look at the Blossoms

ニコラス・ジャーとのDarksideの片割れ、デイヴ・ハリントンのニュープロジェクトです。
ドラマーとのデュオってことで、最初からある程度仕上がりの音が想像できる感じそのまま
ではありますが、弱エレクトロニック性フリージャズ・ポストロックって感じですごくいい。
これ環境音楽にしててもオッケーだけど、もっと能動的に聞けるのはやはり、生の躍動感が
上手くパッケージされてるから。美術館というより、でかい温室の植物園でBGMにしたい。
7インチシングルで、両面2曲とも出てますが、M-2の方がオススメ。曲名がまたナイスです。

BENEE – Happen To Me (Lyric Video)

デビューアルバムのリリースをを来週に控えるNZのティーン・ポップ新星、ベニーの新曲は
例のTikTokヒットからガラっと変えたギターベースの軽めなサウンドのセンチメンタル楽曲。
この方向性は意外だった。明確に特定のフレーヴァーに振りすぎてない中庸なバランスで、
ただそこはかとなくインディロック風っていうよくあるやつだけど、ウソくさくなりすぎず
ギリギリでセーフ。ボーカルの処理とかをもっと枯れ系に調整すればさらに良くなるのにな。

Ellie Bleach – I Thought I Saw You Last Night

ロンドンのエリー・ブリーチの新曲はトッド・ラングレンのあの大名曲と空目するタイトル。
まあなんか、アンナ・バーチやモリー・バーチとかの路線に、ディスコ・ソウル感を強めた
今の音楽とはにわかに信じがたいクラシックな音像でリアリティある。まあそれだけっちゃ
それだけで、強烈な個性はないですけど、普通に聴きやすくてキャッチーだなと。軽いよね。

Ambar Lucid – Head Down (Official Lyric Video)

ニュージャージーのドミニカとメキシコ系シンガー、アンバー・ルシッドから新曲ビデオ。
この人は楽曲の振り幅があるよね。カリ・ウチスあたりと同じ路線かとも思っていたけど
もっと面白い。相当程度にUSメインストリーム系の香りがするソングライティングなのに
微妙にインディ臭くなってて聴けるバランスの音楽て割と多いですが、個人的に突き放した
風になりすぎてるものはあまり評価したくないってのもあってこの辺が落とし所なのかなと
感じます。この曲に関して言えば若干のリゾート感とオールディーズ感も良いスパイスに。

今週のLP/EPフルリリース

SOUL GLO – Songs to Yeet At The Sun (EP)

M-1は本当にハードコアパンクでこんなに素晴らしい曲あるんかってレベルの出来栄えです、
今年のベストソングどころか人生TOP200には入るね。全体的には、何がいいってボーカル。
変な話Refusedの奴とかと同じベクトルでこの、シャウトが素でコンプかかってるような
鳴りって言ったらいいのか、ツヤとハリがあるんだよな。ラップとは明確に違くて、メロの
無い歌ってしか表現できないよね。ブラメタとかのそれとも少し違うしマジ絶妙なんですよ。
あとは展開のメリハリがもの凄くて、多分ミックスも相当いい仕事してると思うんだけど、
ドラムのサスティンの処理がスパッとしてて最高。客演トラックのM-3は絶対いらないって。


Bye Bye Bicycle – Specular (EP)

聞いた瞬間スウェーデンってわかる音だよね。Jens LekmannとかShout Out Loudsとか、
そういうのを青二才やけっぱちヘナクソインディポップの格子で組み立てような音楽してて
M-2とかもうこれ以上ないってくらいのものが提示されてる。ある意味完璧。ただこれは、
パーティでかけるのは流石にヤバいというか、幾ら何でもウォールフラワー・フレンドリー
というかね、ベルセバからスコットランドっぽさを完全に抜いたらこんなのになるのかな。
しかし、バンド名もほんとグゥの音も出ないほど体を表していてダサさが周到で抜かりない。


Thunder Dreamer – Summer Sleeping (EP)

シブいね。bandcampにあるタグが全てを物語ってるというか、結局どれなのって感じだが
全ての中間地点で、派手さを抑え滋味のあるいぶし銀路線。でもね、枯れてはいないんだな。
その辺が不思議で、フレッシュさはある。結構耐久性のある音楽してて、ずっと聴いてても
なんだか飽きないけど、例えば出先で不意にBGMでかかってて、曲の1パートがふと入って
来た時に、そこだけ聴いてもン、これは…って止まる感じが想像できる。深みのある音楽ね。