GVVC Weekly – Week 169


Young Prisms – Honeydew (Official Video)

昨年に復帰作シングルをリリースしていたヤング・プリズムズが引き続いてフルアルバムを
正式アナウンス、二つ目の先行曲ビデオ公開です。前回の曲でも似たような事書いたけども
ベースの部分はそのまま少し霧が晴れてクリアに明るく朗らかになってるのが絶妙にプラス。
あんまり押しの強くないサラっとした存在感だけど妙にクールな佇まいと音像っていうのが
元々からの特徴として一つある。今回も甘すぎないあっさり風味のメロディーにレイヤーで
後ろ吹きすさぶ風のようなサウンドが面白いテクスチャーのライト・シューゲイズトラック。
とてつもなく凄い音楽とかでは全くないが、Fire Talkからってのもしっくりきて素晴らしい。

Kae Tempest – More Pressure (feat. Kevin Abstract) (Official Lyric Video)

ケイト・テンペストが新作LPをアナウンスしケヴィン・アブストラクトをフィーチャーした
先行トラックを公開です。tが抜けて地味に表記を改名してたの知らなかったな、いつから?
ラップというには少し軽い、基本音階は無いのでスポークンワードとの中間のような微妙な
フロウが凄くいい意味で楽曲に曖昧さを付与し、イカツくなり過ぎない所が好きなんだけど
今回少しクラシックなUKテクノ流れのシンセアンビエントっぽさもあって素晴らしいです。
リアン・ラ・ハヴァスが客演している楽曲もあるみたいで、どこかで先行で出るでしょうね。

Maylee Todd – Show Me

メイリー・トッドがストーンズ・スロウに移籍してリリースする新作より、二つ目の先行曲。
前もっとソウルポップみたいな感じの部分もあり、レトロ風味なニュアンスも相当孕みつつ
モダンなインディR&B、シンセウェイヴの間を漂っている様なごった煮サウンドだったけど
今回一気にニューエイジ・コンテンポラリーに進み、よりモダンな音像に。一つ前の曲より
さらにサイエンス・ララバイ感溢れるサイバネ・アンビエントポップはあくまでキャッチー。ホリー・ハーンドンやガビ辺りの路線をマイルドに親しみ易くしたような調整はKate NV的。

Anxious – “Let Me” (Official Audio)

アンキシャスが来週Run For Coverよりリリースする新作アルバムから最後の先行トラック。
今回が断然一番いいですね。曲によってはもっとパワーポップだったり、オルタナに近い程
ヘヴィなギターになったGet Up Kidsみたいな感じだったりするんですが、キンセラ兄弟の
若い頃的な微テクニカル・ミッドウェストエモ路線もたまにやる人達みたいで、この楽曲は
その方向性にバリっと鋭い楽器隊のファストアタックが絶妙にハマった爽快感ある仕上がり。
キックとシンバルの完全に一体となった初速の立ち上がりだけ聞いてられる素晴らしい音で
変な話Cap’n JazzをJロビンズがプロデュースしてたらみたいなサウンドがかなり響きます。

Guerilla Toss – Cannibal Capital (Official Video)

ゲリラ・トスがなんとSUBPOPに移籍しニューアルバムをアナウンス、最初の先行曲ビデオ。
やはり変えてきて、元来のジャンクでスカムな部分を抑えて相対的にキレイ目なサウンドは
アート・ポストパンクって感じで、Ava Luna辺りの路線にも近いようなものになってます。
ビデオも垢抜けてしまって、ことこの人たちに関しては必ずしも良い事ではない気もするが、
現状このアウトプットはまあ悪くない。でも個性はどう考えても減退してしまっているから
間口というかステップアップを選択したということかな。NNA Tapes、DFAときてその次
サブポップからリリースしたやつなんかいないと思うし、ここからどうなるか非常に楽しみ。

Vitesse X – Us Ephemeral (Official Music Video)

ヴィテッセ・エックスが100%エレクトロニカからのデビューアルバムをアナウンス、昨年
発表されていたシングル曲は全て収録の上、今回1曲目に配置したタイトルトラックを公開。
いかにもヴェイパー通過のシンセウェイヴ、90sクラブという感じだったイメージから進化、よりマイルドに洗練され、当時のあのチルウェイヴ感が相当にアップしておりこれはもはや
Small Blackと言われても信じちゃうようなムードに。で、そのスモールブラック最新作は
100% Electronicaから出てるわけで、ナルホドしかない。前のはちょいキツかったが今回
これは個人的に好きです。NYでそこそこの有名バンドに在籍し活動してたらしいんだけど、
かなり調べても具体的に何のメンバーだったのか出てこないので知ってる人教えてください。

Viji – Mercy

ロンドンのヴァニラ・ジェンナーによるプロジェクト、ヴィジの新作EPからの先行曲です。
BENEEとかと同じ枠で、メロウな宅録系ガールポップっていう塩梅なのでさして語る事は
無いんですが、何か良い曲だなと。Dirty Hitらしく程々に軽薄で、あまり深いこと考えず
ただ流しとくBGMならこんな感じでOK、軽めのアパレルのショップとかでかけましょう。
尚これストロークスにインスパイアされてるらしい、まあ過去の楽曲ざっと聴いた感じは
割とインディロックっぽい曲もやってたりするし、やっぱその辺で引っかかったのかなあ?

今週のLP/EPフルリリース

Eve Adams – Metal Bird (LP)

すいません、これ一年くらい前のヤツなんですが完全自主でのリリースだったのを、この度
UKのBasin Rockがめでたく再発という事で今週のLP枠で紹介します。まず見せ方がかなり
ノワール趣味だなと思わせておいてその音楽はそこまで寂寞やモノクロを感じないフォーク。
でもまあ勿論カラっとしてはいないしサッドコアと言えるような箇所もありますが、歌唱が
割と豊潤で、紡がれるメロディもそんな辛気臭くないんでジャケットのイメージとは違って
ミスマッチともとれるけど、悪い中途半端さはなくってトータルでなんか面白いんですよね。
ウチで馴染みのあるところで言うとジュリー・バーンやイーファ・ネッサ・フランシス辺り
リリースしているレーベルですのでイメージにはピッタリかなと。深みもあって、良い作品。