GVVC Weekly – Week 30


Stella Donnelly – Tricks

EP一発でSecretly Canadianと契約したOGはパースの女性SSWステラ・ドネリーが
ついに初のフルアルバムをまもなくリリースします。既に数曲公開されていた先行曲は
ややしっとり系の路線でしたが、今回出たビデオの曲は毛色が違って最高に素晴らしい。
これはプロデューサーつけってガッツリ作りこんだのが決定的にいい仕事になってます。
全てがハマッてる。明らかに本人だけによるディレクションではないなと感じさせる
バックバンドの演奏とフレージング。歌唱も完璧にキマっててて100点、ビデオもキュート。
これ以上ない程にポテンシャルを発揮してますね。この子は明るく楽しい感じの方が合うよ。
超素敵なビデオ。めっちゃフェールラーベンのリュック背負ってそうと思ったらそれだし。


Yohuna – Mirroring (Official Audio)

ヨフナがニューアルバムをリリースします!引き続きオーキッド・テープスから。
先行トラックは空間系アーミングが気持ちいい、浮遊感あふれるドリームポップ的楽曲。
前作でも聴けた良さはそのままに、よりオープンに、音像がブラッシュアップされてます。
これはかなり傑作になりそうですね。にしても、メチャクチャいいジャケットやね。


Big Theif – UFOF

なんと、Big Theifが4ADと契約しました。なるほどフィットする感じですよね。
早速予定されているアルバムからの先行曲が出ています。
昨年出たボーカルの人のソロも良かったですけど、ビッグ・ステップアップですね。
しかし、どうでしょ、4ADへ移籍します!で出す新曲としては弱くないですか?
さほど変質はしてないですが、少し外に開けてしまっていて、前の方がいいような…
大手レーベルへ移籍ということを考えると、控えめとはいえどより豪華になって、
間口を広くした感じに調整してくるのは当然のことではあるのでしょうが
このバンドはプライベートで静謐な方向性の曲が好みなんですよね。そういうのはもう
ソロでやりますということなんでしょうかねえ。まだ1曲なんでわかりませんけど。

Natalie Prass – Tiny Desk Concert

ナタリー・プラスのタイニーデスクコンサート、スタジオアルバムより良いです。
2曲目とか本当素晴らしい、こっちのバージョン録音してリリースしてほしいね。
バックキングバンドの編成がいい感じですし、カチっとした軽さが付与されて完成度が高い。
ちなみにドラムが彼氏、Eric Slickです。


Stealing Sheep – Show Love

リヴァプールの女子バンド、割ともう長いことやっていますよね。
すっごく好きってこともないんですけど、いつも”結構いいなぁ、聴ける”って印象。
前のアルバムもなんだかんだ持ってるし、今回も、結構いいなぁ。毒がないですよね。


Mountain Man – Take Me Home, Country Roads (Official Audio)

昨年復活したアカペラユニット(て言うとものすごくチャラく聞こえますね)が
説明不要の大名曲カバー7″をリリースします。もうカバーというのも何ていうか…
ってな曲ですけど、なんかいい感じなんですよね。つい最後まで聴いちゃった。
いつも最小限のバッキングで、コーラスのハーモニーだけでっていうシンプルな
ものですが、組み合わせの妙なのか、声は間違いなく素敵ですけどそれだけじゃない
何か特別な部分があるのでしょうね。マウンテン・マン。


The Drums – “626 Bedford Avenue”

少しづつメンバーが減り、ついにジョナサンくんだけになってしまった前作から
辞めずに、ソロ化後2枚目のアルバムが無事出るようです。そこから2つ目の先行曲。
なんかさ、そんなには変わらずに、ずっ~とやってるっていいことだよね。
サウンドは少し違えど、歌聞いて「ああこの人だな」ってすぐなるし、ある意味安心する。
エルクランドの時からだともう15年近く一線でやってるんじゃないか?Apartの時何歳よ。
Drumsでウケる前、エキセントリックニューウェイブポップみたいなバンドで
デビューしてたんですよ。エキセントリックなのはこいつの歌い方と動きだけですが。

これね。MVも上がってるけど、敢えてTV出演時のを。これは何度見てもオモロイ。
まじ、この動きし続けながら歌うの普通ムリやろ。途中からめちゃめちゃ息切れしだすし。


Brutus – “Cemetery” (Official Video)

ベルギーの3ピースバンド、ブルータス。女性ドラムボーカルというオモシロ編成です。
Sargent Houseからのリリースということで、まさにイメージ通りというか、
暗黒寄りのポストロック、シューゲイズ風味ベースにちょっとブラックメタル感のある装い。
でも全体的には聴きやすいフィニッシュ、かつちょっとダサかっこいいというサウンドね。
Temporary Residenceとかでも合いそうだけど。しかしこの路線の音楽で
3ピース選択ってすごいね、しかもベルギー。確かに”違い”を感じるというか、風格がある。


Solange – Jerrod (Official Audio)

ソランジュのニューアルバムが前日予告で突然リリースされました!
スポティファイとかApple Musicやってないと聴けないのは無視する方向でやってますが
YouTubeでOfficial Audioついてる版のものはフリーですべて聴けますので載せときます。

Solange – Stay Flo (Official Audio)

これもいいな。