GVVC Weekly – Week 86


Gaidaa – Falling Higher (Lyric Video)

スーダン系ドイツ人のR&Bシンガー、ゲイダーのスーパーファミコン風、新曲ビデオです。
昨年から現れた印象なんですけどこの人はちょっとイイですね、ボーカルが特別な響き
してるのと、オケが完全に生バンド志向なんで、少しだけフュージョンがかってる路線で
かつ微妙にオルタナ・インディにも親和性がある雰囲気というところで、Jamila Woods
あたりと並べて聴きたい感じ。シリア育ちということでルーツが複雑そうなとこもプラス。

去年のですがこの辺とかも、もの凄くいいです。

Kali Uchis – TO FEEL ALIVE (EP)

カリ・ウチスの4曲入りEPが出まして、何でも数日で撮った自宅demoらしいんですが
メチャクチャ良くて、変に作り込まれてないのが余計にインディ・フレンドリーなのか
スタジオ作よりさらに耳馴染みいいです。いや確かにトラックはショボすぎるし、本人が
これは金払うに値しないから買わんでいいし別に聴かんでもいいって言ってるのもまあ
わかるが、あなたボーカルがいいんだよ。変な肉付けせず、方向性はこのままミニマルで
トラックの質だけを上げた感じで次回作頼むわ。過剰にプロデュースせず、削ぎ落として。
後モザイクかかりまくってますが今の状況を反映したオリジナルのジャケ絵が素晴らしい。


Feng Suave – I’m Warping Here

アムステルダムのフェン・スエーヴ、2018年以来の新作EPから。これで3つ目なのかな?
の先行曲は割とアップリフティングな、アダルト・リゾート感のるソフトロックの楽曲。
宅録らしいけど、オーガニックでクラシックなサウンドを目指してるってので、いわゆる
ベッドルーム感が出ないように意図的にしてるらしく、珍しいというかちょっと面白いよね。
なかなか懐の広さを感じるとてもいい音楽で、重くないけどそんな軽薄でもなく丁度いい。

Varsity – “Reason To Run” (Official Music Video)

ヴァーシティがRun For Coverからリリースする新作アルバムの先行曲2つ目が出ました。
声がいいね。音楽性的には雑食ポップめな学生インディ・ロックって感じで纏まってるけど
細かいとこのアレンジがちょっと気が利いていて、おっ、ていうフレーズが割とあるんです。
本人達も言及してるが、ボーカルの処理の方向性込みでAlvvaysはちょっと彷彿とさせる。
TOPS的とも言える部分もあるかな。前の曲とかもインストパートでごろっと雰囲気変えて
サイケっぽくしてきたりと、少し色気があるんだよね。ちょっと今後、大化けしそうで期待。

Skullcrusher – Places/Plans

これ1月に公開されてたはずだが、なぜか今になって新たに各所で掲載されてます。何だ?
新星スカルクラッシャー、Secretly Canadianと契約しました。名前と音の組み合わせは
すごくいい感じですが、ドリーム・フォークとしか言いようのないサウンドで、そのまんま
何も起こらないし、かなりコンサバな楽曲で、ちょっとなんかコレでいいのかしら?って
気持ちになるね、う~ん。ちなみに当然というか何というか同名のメタルバンド居ますね。

Sam Prekop – Summer Places

ザ・シー・アンド・ケイクのサム・プレコップはちょいちょいソロ作をリリースしてますが、
前作から突然様変わりし完全にシンセサウンドになっちゃいまして今回もその続きですね。
正直、インスト混じりのジャジーなラウンジポップ系だった初期作が本当に素晴らしいんで
今のコレは好みじゃない。ただ、これだけ編成を変えても尚、彼らしいというか音の質感や
イメージは割と同じ印象を受けるから面白くて、丸くジェントルで優しい風合いしてんです。

Jerry Paper – Cholla

ジェリー・ペーパーが来月Stones Throwからリリースする新作アルバムの先行曲3つ目です。
聴いてきた感じ、これが一番いいかな。ソウル要素がモダンに収まってるというか、かなり
シンセ水浸しなサウンドでほどほどにフワフワしている。たまたまだけど、チルウェイヴにも
聴こえるような(いい意味で)バランスに仕上がっていますね。ジャケの写真がナイスじゃん。

Rufus Wainwright – Alone Time (Official Music Video)

7月の新作から先行曲。これこれ、こういうルーファス・ウェインライトが一番好きです。
彼の時はいつもこんな感じですいませんが何も語ることがない、声が素晴らしすぎるし
こういう歌、ミュージカルだったり大昔の映画の雰囲気…結局これが音楽の完成系だし、
そこに戻るんですよね。もちろん、こればかりは聴いてられないが、ベースはコレなんです。

Choir Boy “Sweet Candy”

間も無く発売のクワイヤー・ボーイの新作から3つ目となる先行トラックが出ました。
サウンドはモダンですが楽曲が非常に80’sのUK感あってん~、耽美って言いたくなる出来。
ジャケットがちょっとキツいな…割と近年のAC/DCに空耳アワーにも登場した同名曲あり。

今週のLPフルリリース

K-LONE – Cape Cira (LP)

自然派テックハウスというか、こういうのたまにあるけど特に丸くてカワイイ音してる、
FMシンセでアコースティック楽器、マリンバや環境音などをを模したようなサウンドを
表現って感じで、まさにジャケみたいに滝!ジャングル!みたいな世界観。清廉で美しい。
正直電子音楽もこういう方向性に進んでるものがもっともっとあっていいと思いますよね。
耳に優しいし、作業用BGMとしても秀逸で、ある種ニューエイジ的な響きも感じるかな。

・Tri-Angle Recordsがレーベルを終了するようです。コロナ禍での影響ではないようで、
10周年を区切りに、ってところでしょうか。20 Jazz Funk Greatsのライターが2010年に
始めたもので、ウィッチハウスの殿堂というかウィッチハウスを作ったレーベルと言っても
過言ではないでしょうね。Clams CasinoやHow To Dress Wellあたりの印象が強いですが
AlunaGeorgeなんかもフィジカル初リリースはここですし、何というか時代を感じますな。