GVVC Weekly – Week 125


Gold Child – Modern Life

ゴールド・チャイルドが来月リリースする新作アルバムより3つ目となる収録曲を公開です。
まさに曲名は体を表す、洗練されたモダン・ライフというパワー:ドリーム比率が50:50
のサニーサイドUSインディ・カントリーサウンドSSW風味というような塩梅になっており
すごくシンプルにいい曲いいアレンジで派手さがないですがグッドメロディです。これね、
ボーカルがやや上手系なのでもうちょっと歌唱がクドめだったりして下手するとインディの
範疇を逸脱してしまいそうなところですがギリギリセーフなバランスなのがまたいいですね。

AZITA “If U Die” (Official Music Video)

3月にDrag Cityからリリースされるアジタのニューアルバムより、更なる先行曲ビデオです。
昨年公開していた先行トラックも素晴らしかったですが今回もレトロ質感にガタガタの絶妙
グルーヴで展開されるフォーク系のインディロックとポストパンクが合体したような音像で
なんかとってもビザールな風情でこれは面白いですね、譜割決めずに適用に叩いたフィルで
尺に対し符余りになりそうな時は最後で無理やり調整っていうドラムプレイが炸裂してます。

Amaarae – SAD GIRLZ LUV MONEY ft Moliy (Official Video)

ガーナ系のR&Bシンガー、アマレイの昨年作アルバムからビデオカット。見た目や映像での
いかつさとサウンドがマジで合ってない。ボーカルは基本、結構甘く可愛めなのですが特に
この楽曲はトラックから何から完全に初期のAlunaGeorgeとソックリのサウンドをしていて
本当にスウィート。異物の挿入もなく最後までクリーンなので自分的には大好物なのですが
これは彼女自身のコミュニティにおいてこんなバランスでも受け入れられるのでしょうかね?

José González – El Invento (Official Music Video)

傑作アルバムだった前作はちょうど丸6年前にリリースされたということで、狙っての新曲
リリースとなった久々のホセ・ゴンザレス、スウェーデンのSSWですがアルゼンチン系との
事で名前からも明白ですが、ここへ来て初めてスペ語での楽曲となりました。お子さんの
声が入ってるカットの少ない素敵なビデオ、流石にリアル自宅だろうなこれ。やはり言語は
大きくて、今までより一気に温かみというかウォームな音像に感じる。ヘラドネグロとか、
ディヴェンドラバンハートとかあの辺の、よりクリーン版という風な趣になってきてます。

Pino Palladino + Blake Mills – Ekuté (Audio)

名だたる著名バンドに参加してきたセッションベーシスト、ピノ・パラディーノのソロ新作、
…の予定だったものがブレイク・ミルズとの連名コラボアルバムに発展したという作品から
2つ目の先行トラックが公開です。あくまでもジャムセッション系のプレイから展開させた
タイプの音楽ではありますがアフロ・ジャズをベースにサイケ・デザートロックの雰囲気も
あるような激かっこいいアンサンブル。音数あるのにごちゃごちゃし過ぎてなくていいね。

J Foerster / N Kramer – Four Glass Steps

ベルリンのデュオ環境音楽ユニットの新曲がLeaving Recから単発でリリースされました。
ヴィブラフォン、カリンバやアフロパーカッションなどをひたすら上品に控えめ目に配置し
微かにフィールドレコーディング的なエレメントも追加したアーシーな自然派アンビエント。
清涼感あふれる穏やかな風景が広がっており休日に部屋でかけたい。この路線でぜひLPも。

Alice Phoebe Lou – Dirty Mouth (official video)

来月新作アルバムをリリースするアリス・フィービー・ルゥが先行トラックをビデオで公開。
すごく軽やかなタッチで疾走するソフトポップというか、完全にouiとかone bedroom期の
Sea & Cakeをインディのギターバンドでやりましたみたいなサウンドから始まり、後半は
ブレイク挟んでグルーヴが変わる割とテクニカルな構成が3分未満でテンポ良く進んでいく。
なんか映像の方もVOXのビザールを担いであっちこっちはしゃぎまわっており、ワンピース
とかを着てるような感じでコレってあんま見ないような気がするな。楽しそうでいいね…
最後の方のカットで水着の上から着てるシースルーのドレスみたいなの一体どうなってんだ。

今週のLP/EPフルリリース

Cassandra Jenkins – Overview on Phenomenal Nature (LP)

ものすごく期待してた、まあ全7曲で3つも先行で出てりゃ全体で聴いてダメな訳がないし、
最高に満足な内容です。まさにLPタイトルが物語ってる音楽で、基本的に自然を感じさせる
美しく、静謐で荘厳なSSW絵巻。一番凄いのはやはり歌かな、この人の歌唱って基本抑制が
効いてるんだけど、あまり主張してない時でもなんか響きが深いんだよね。声質によるもの
なのかわからないけど、強い感情を伴った高潔な知性というか、並外れた味わいを湛えてる。
こないだのThe Weather Stationの素晴らしさと少し通じる所もあって、何だか不思議だね。

アルバムリリース週にもう一つビデオが出てました、7曲中4曲に映像ありということです。


Katy Kirby – Cool Dry Place (LP)

これも期待してたやつ。重めというかガツンと来る楽曲は先行で最初に公開しといて、残り
割と軽めというか、いい意味でライトな楽曲が多くLPとしてのバランスが非常にグッドね。
こういうSSW歌物バンドの中でも特に、オルタナロック色が強いわけじゃなくフォーク寄り
なのにも関わらずバンド隊の音がかなり大きくダイナミックなミックスで、躍動感がすごい。
公開当時も絶賛した先行曲M-5がやはり白眉で、後半のギターのカットインからなだれ込む
アンサブルの熱量はほんと素晴らしい。そこで演奏してるような息遣いを感じるバンド音楽。
これぞ「生」って感じだしそれがソングオリエンテッドなSSWモノで繰り広げられてるのが
実にいい。M-4とかも面白いし、1曲が基本短いのもありこれはいらんなって曲が無いです。
ダイナミックレンジが広く、BGMで流しておいても不意に突然ハマる瞬間が飛び出ると思う。


Laure Briard – Eu Voo (EP)

フランスのそれもトゥールーズ、おまけになぜかポルトガル語?色々とわけわけめ何だけど
なんとな〜く腑に落ちるサウンド。マーゴ・ガーヤンとかあの手の昔の女声ソフトサイケに
謎にプログレッシヴな曲展開、カナダ近辺のフランス語圏によくいるというか、田舎臭さと
リゾート感が同居してるインディ・ソウルポップで、バックのバンドとか特にあんまりこの
インディ周辺をリファレンスにしている人達ではないであろうという演奏。アウトプットは
偶然の産物なのかもしれないが妙に魅力的なサウンドで、特徴的です。あとやけに音が良く、
出だしんとこ1秒聴いただけで載せようと思ったんだよね。これヴァイナルで欲しいな〜と。