GVVC year-end list of 2019

去年はやりませんでしたが(そもそもサイト稼働開始が年の途中だったので)、
今年は年間ベストトラックTOP30を作成しました。2019年に公開された楽曲のみです。

30. Barrie – Geology

しつこくバリィさんバリィさんと呼び続けたけど定着したかな?この曲が一番好きだった。
都会的だけど、基本アースカラーっていう感じが素晴らしい。

29. Cairophenomenons – In Ten Years

面識はないんだけど、ライブは何度か観たことあるしsanmの時から一応
出す曲全部チェックはしてる。角の取れた音で、ディレイまみれのダビィな浮遊感は
まさにインディのパーティとミラーボールっていう画が浮かんで、穏やかな気持ちに。

28. Rolling Blackouts Coastal Fever – Read My Mind

やっぱりこのバンドはいい。多分、元々のファンからするとこの路線は微妙かもだけど
個人的にこのくらいの湿り気は大歓迎。

27. BRUTUS – Cemetry

いや女性ドラムボーカルでこの音楽性は強すぎるし、ホント全力で演り切った音してる。
言う程ブラメタじゃないし、意外と聴き易くて、これはライブが観たい。

26. Mxmtoon – Prom Dress

単純にいい曲。アイコンとしても結構持て囃されてる感じだし、もっとブレイクしそう。
プロムパーティで“All I wanna do is run”ってあなた…。

25. FRANKIIE – Dream Reader

マイナーキーで、ちょっとシャーマニックな、”Siren”と言いたくなる妖しさが
ずっとひっかかってて、店とかで聴いたら多分Shazamすると思うし、中毒性ある。

24. Faye Webster – Right Side of My Neck

短いし、多分アルバムの中ではあまり重要じゃない位置づけの曲かもしれないけど
なんだかんだこれが一番印象に残ってる。表現が生々しいというかリアルなんだよね。

23. Luke Temple – Wounded Brightness

Here We Go Magicを始める前と比べると本当にスキのない、もう匠の技って感じで、
静かな音楽だけども凄みがあって、完璧な建築みたいな趣。歌詞もいい。

22. Bill Callahan – What Comes After Certainty

今作は曲数も多かったですし、あまり一曲選んで紹介するような構成じゃないですが
これが一番、歌詞が良かったというか、流して聴いてて言葉が飛んできて刺さったね。

21. Girl Friday – Decoration/Currency

この曲構成はカッコいいわ。徐々に雲行きが怪しくなっていく勾配の匙加減が絶妙です。
本当、曲の入りの印象からすると騙し討ちって感じで、隅に置けないぜ。

20. Girl Unit – WYWD (Remix) Feat. Kelela

自分のオリジナルアルバム収録曲を、セルフリミックスしてかつそれも結局
同じアルバムに入れちゃうという謎枠トラック。結構ラテンハウス入ってて、踊れる。

19. Mannequin Pussy – Drunk II

ドシンと構えたオルタナロックに、過剰に熱のこもった歌唱が凄すぎて、説得されちゃう。
アルバム全体も素晴らしかったです。

18. Teen Runnings – Baby G

まず90’sのダンスマニアにレゲエ持ってきて、常夏インディ煮込みするアイデアが最高。
サビで倍テンになる部分の節回しというか歌唱フロー、これが出来るの本当大事で、
英語で歌ってる日本人皆参考にした方がいいよ。鼎談でも話してる内容に通じるね。

17. Zula – Going Into Work

マスロックにも足を突っ込んだ、ブルックリン・インディの正当後継者。
シカゴ系の流れも汲んでるし、Ancient Greeksっぽさまである。ライブ良さそう。

16. GeGeGe – 醒めた

単独のレビュー記事で散々書いたから、そちらを。これはもうほとんど金字塔。
“僕は醒めた 夢の中から 唯一人”

15. Flamingo – Mother

後半バースト型で、かつ、ちゃんと歌唱で持ってく感じのスロウコアって意外とないの。
これ聴いてイタリアとまさか思わないし、仲間いるのか心配になる。応援したい。

14. Steve Buscemi’s Dreamy Eyes – Moon

簡単な構成だけど、全てのフレーズがシンプルにいい。飽きないし、名曲と言えるレベル。
スウェーデン訛りの英語もプラスに作用。2020年アルバム楽しみ。

13. Huntly – Reckoning

聴いてて単純に気持ちいいですし、スタイリッシュにキャッチーで
自分の中ではこういうのがメインストリームミュージックの枠ですね。
“minute by minute by minute by minute now…”

12. Hana Vu – Actress

アルバムタイトル面白すぎ。個人的にKissesの1stで踊ってた夏を思い出す感じのサウンド。
Luminelleのラインナップって最高だし、来年も期待です。

11. Stella Donnelly – Tricks

このビデオが印象的で、ずっと聴いてた。先日の日本公演スルーをじわじわ後悔してます。

10. Long Beard – Sweetheart

アルバムは流して聴ける塩メロディックな佳作でした、オススメです。
この曲は後半のジャムんとこも本当いい。

9. Palehound – Urban Drip

アルバム全体も良かったです。曲はBullshitとで悩みましたが、歌詞でこちら。
“You are music but not the kind they listen to, no.”
泣ける。

8. Dogleg – Fox

彼ら的に人生を変えるレベルの一曲が来たでしょう。これならダイブしてもいい。
なぜか音楽を離れ市民権を得てしまった”エモい”という言葉、本来コレだかんな落合陽一。

7. Cate Le Bon – Home To You

明確に彼女の過去最高傑作でしたね。アルバム単位でなら本当はトップ3です。

6. snarls – Walk In The Woods

どこまでも青いカレッジロックのエヴァー・グリーンなメロディが眩しすぎて…
価値観やモラルが極めて今風というか、リベラルでモダンそうな雰囲気もポイント。

5. Dehd – Lucky

頭のネジが外れたヒッピーにしか出せないアシッドな能天気さを感じるんです。
どうしても一緒に歌っちゃう、“Is this the end? Sha-la-la-la-la…”

4. Pet Shimmers – Persona Party

アルバムは結局出ませんでしたね。こういうピッチの揺れ方をするリードのフレーズ
個人的に弱いってのもありますが、結構、年の頭の方に出たのに最後まで聴きました。
男女ツインVoも効いてて、なんかジリジリとやけつくようなムードもあり、映画的な音像。

3. Cherushii & Maria Minerva – Out By Myself

1割くらいはちょっとこのビデオも込みでの順位なとこある。今年すごいよく聴いたし、
いちおハウスなんだけど、歌が本当に主役で、一曲の中で全く飽きないんですよね。
うまいこと気の利いたフェイクを入れてくるし、マリア・ミネルヴァ、いいボーカルですわ。

2. MUNYA – Blue Pine (First Play Live on CBC Music)

インディの結晶、一瞬の輝き、美しすぎるモーメント。
本当に今年前半、この段階でのライブを観たかった。
でも多分カナダで観ないとダメで、日本に呼べてたら良かったとか
そういう話じゃないんだよね。音源もいいけど、このライブ版での順位です。

1. Huntly – Low Grade Buzz

唯一、2曲ランクインかつこれは迷いなしの1位。アルバムでもこの曲だけ浮いてて、
何かがおかしい。時間が止まったような底知れない魔力のある楽曲で、
説明できない空恐ろしさというか…、とにかく無抵抗になってしまうんです。
ミツバチと花のメタファーが入ったすごく意味深長な歌詞で、何を言ってるのか正直
ハッキリとはわからない。でもすごく詩的で美しくて、引き込まれる。
穏やかな自然に囲まれて、溢れる愛の後ろに、深い深い諦念も感じるような…。

先日発表されたAVYSSの企画では今年リリースのものという縛りがなかったため、
GVVC版では5位が繰り上がってます。あっちでも完全に今年リリースのものだけに
絞るつもりだったんだけど、去年のもので一曲だけ異常な回数聴いたのがあって、
さすがにそれは入れないとな、ということで
0. Totally Mild – Take Today

美しすぎる起承転結。聴けば聴く程全てが完璧で、何もコメントできないです。

話を頂いてから選んでたら、今年発表のものだけに限っても5曲は少なすぎて、今度は
独自でもTOP30やろうかなと。本当は50曲でもいいんですがページを分けたくなくて、
30にとどめました。ここには自信を持ってレコメンドできるものしか入ってませんので
皆さんもぜひ、全部一回は聴いてみて欲しいです。お気づきかと思いますが、
日本からも3組ランクイン。一切の違和感なく、自然でしょ?これが提示したい感覚。

アルバムランキングとなるとまた随分顔ぶれが違ってるのですが、それはやりません。
アルバム単位で50枚選ぶとしたら、順位の振り当てこそ大幅に変わってきますが
選盤自体はwarszawaさんのベスト50と20枚くらいは被ってしまいます、マジで。
LPがその年に出てたとしても、重要なリード曲は前年に公開済みとかだとチグハグに
なってしまいますし、厳密にやるなら色々難しいんですよね。なので曲単位です。

さあ、もうすぐ新しいディケイドが始まってしまいます。音楽のことだけに限らず
おそらく社会的にも今、我々はかなり大転換の最中にいます。何が起こるかわからないよ。