GVVC Weekly – Week 117


shame – Snow Day (Official Audio)

シェイムの来年初頭にリリースされる2ndアルバムからまた新たな先行曲が公開されました。
一応、出す曲は全てチェックはしてるし1stので好きな曲もあるが、言われてる程個人的には
ハマらないんだよね。でもこの曲はイントロから展開構成、素晴らしく美しい。今までの曲
全ての中で、明らかにこれが一番いいよ。特に入りのアンサンブルは一瞬ポストハードコア
系統かなと思っちゃう、不穏な空気が張り詰めていてグッド。4分で終わって欲しかったな。

U.S. Girls feat. Rich Morel – Santa Stay Home (Explicit Version) (Official Video)

もうプロパー作のプレミアはそこそこに、クリスマス単発モノが出てくる季節になりました。
USガールズからのサンタ・ステイ・ホーム。今年リリースした傑作アルバムからの延長線上
となるサウンドながら、よりキャッチーな仕上がりの、気軽に聴ける1曲となっております。
ライトな質感ながらもどこか粘っこい部分があり、意外と耳に残るんですよね。ハマってる。

hospital bracelet – Happy Birthday

ホスピタル・ブレスレットが来年1月にリリースするデビュー作LPからの先行曲を公開です。
メロディックパンク系の直線疾走にお手本のようなミッドウエストemo系リフを交えてくる
ハッキリとした折衷サウンドで、後半はダウナーなオルタナ・スロウ・バーストで締めます。
なんかあっさりしているんですけど、潔いというか変に手が込んでいないのが逆に爽快感を
出せている感じがして。そしてボーカルがめんどくさ系の声だけど歌唱は塩味というのも◯。

Peyton – Sag

ストーンズ・スロウから昨年EPをリリースしていたテキサスのペイトンが、同レーベルから
新曲を公開。このタイプの甘めなインディR&B・ソウルは単純に贔屓のフォーマットだから、
ボーカルが好みだともう無条件でオッケーなんだけど、これは特にトラックのリバース系な
フローティングサウンドが効いてて凄く雰囲気がいい。なんか下手したらドラムトラックを
全抜きしたりしてアブストラクト化して、アンビエントR&Bに振り切ってもいい感じかもね。

Diet Cig – Who Are You (Official Music Video)

ダイエット・シグの今年リリースしたアルバムから半年遅れのビデオカット。このバンドは
アルバム出すより前にシングルで出てたSleep Talkっていう曲が本当に好き過ぎて期待して
いたんだけど、その後デビューアルバム含めロクな曲出さずに幻滅してた。でもその時ぶり
位で、この曲はなんかカワイイなと。ボーカルが凄くいいから、素っ気無いガレージ路線は
やめて欲しくて、もっとこういうので行こう。半分ジャケット半分ワンピースの服着てるね。

Thom Yorke, Burial & Four Tet – Her Revolution / His Rope

コラボものとはいえここまでのハッピーセットは中々ないよね。SNSとかで、やべー!とか
ただ言いたい人ホイホイみたいな、あまりにあまりにもなヤツでサービス精神旺盛な方々。
流石の貫禄ですが、こんなのある程度以上は良くて当然みたいなハードルの高さなので特に
驚きも喜びもないのと、かなり置きに来た楽曲だなという印象。Crosby, Stills & Nash的な
字面になってますね。ベリアルの成分やや薄いような気もする。ジャケットの雰囲気担当?
ちなみに2曲出てますが、何回聴いても違いがわからない。別の曲である意味がない感じね。

今週のLP/EPフルリリース

Deafheaven – 10 Years Gone (LP)

やはりSunbatherの時が一番好きなんだけど、このスタジオライブ版は近年作のオリジナル
よりも聴けるね。正直、専門外なのであまり詳しいことは言えないが特に違いを感じるのは
ビジュアルイメージ含めてメタルのキモいなと感じる点が希薄で、ポストHCやマスロックの
延長線上で、エモの亜種くらいのノリで聴けるとこ。んでフランスとかのEU系にありがりな
シューゲイズついでにちょっと耽美系のノリ入っちゃってるきらいがなくスタイリッシュに
仕上げてるところがいいんだよね。デス声にしてもボーカルがあまり好みじゃないが、まあ
OK。この凄い熱量あるのにカチっと構築的で少しクールなの、多分ドラムが相当上手いな。


Quarter-Life Crisis – Quarter-Life Crisis (EP)

フランシス・キンランを起用してた先行曲M-3が良すぎて、ヘムヘムは一味違うと思ったが
全体通してもなかなか。というか、やはり本気でソング・オリエンテッドなプロジェクトも
やろうって時点で所謂ビートメイカー、トラックメイカーでございって人らとは根本が違う。
これ多分楽曲もコラボで作ってるというか、ソングライティング的な部分はコラボレイター
の比重でかいと思うけど、このスタイルは正解だね。ほんと良さを引き出すことに徹底して
いるし、プロデューサー気質だと思うけど、ミックスというか肌触りはいつもの彼、なんか
人懐っこくて愛嬌のある音なんだよね。ハウディのやつが歌ってるM-1もいい。これ継続で。


Joan of Arc – Tim Melina Theo Bobby (LP)

これはちょっと特別枠というか、例外的に掲載せざるを得ないね。単に1プロパーアルバム
なら良くなければスルーするが、解散どころか引退ってことなので、さすがに感慨深いよ。
リヴィングレジェンドの活動に幕って感じで、皆さん、この人とこの人の周辺がどれだけ
広義のインディ音楽史で重要な存在かお分かりだとは思いますが、メロディックパンクを
ルーツとしていないポストHC寄りのエモはじまりがポストロック化し、そこからのさらに
ねじれポップ化っていうモデルコースを確立したのは彼です。個人的にはOwlsが好きだし、
JOAは10年くらい前のアルバム以降良くなくなって、今回もマジ全然良くないが、お疲れ。