GVVC Weekly – Week 72


U.S. Girls – Overtime (Official Video)

どこまでも変わっていくUSガールズ、また新作アルバムが出るようで、先行曲です。
初期の頃から考えるとまさかこんな音楽に進化するなんて誰も思わなかったですよね。
前作で楽曲がかなりソウル・ロックっぽさを増してきてはいましたが、
プロダクション自体はそこまでガチガチにホンマもん志向ではなかったはず。ところが
今作ではもうオケのサウンドがインディの範疇ではなくなってきていて、それもその筈、
20人のセッション・ミュージシャンたちと作り上げたということで、アメリカや中米の
えげつない生演奏力を持った、多国籍ソウル・バンド風の雰囲気が充満しており、
インディ的なショボさがあるのはもはや彼女の歌だけでは…?というナニコレ状態。
正直ここまで行かれるともう自分が日頃聴くような音楽かは怪しいんだけど、イイ。
近作での流れからこう進むのはわかるし、どんどんexploreしていく姿勢は真に芸術家。
ちなみに曲自体はこれ新作ではなく、初期からやってるやつのヴァージョンですね。

Anna Burch – Not So Bad [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

アンナ・バーチの新作アルバムが告知され、最初の先行曲がビデオで登場です。
今回は随分と朗らかな感じで、ミュージカル映画的なノリの映像になってまして、
このキャラクターはハマッてると思う。これでもう、モリー・バーチとごっちゃに
なる事ないし、アルバム全体ではどういう路線で行くのか気になるね。あ、髪切ったね。

Soccer Mommy – circle the drain (Official Music Video)

サッカー・マミーの来月発売新作アルバムから三つ目の先行曲ビデオです。
彼女のレパートリー中では比較的、毒のないサラリと軽めの楽曲になってまして、
ビデオのVHS感も含めて、完全に90’sのUSオルタナポップって感じにまとまってます。
本人のパーソナリティをよくは知りませんが、どこか翳りがあって、可憐というか
vulnerabilityを強く感じるところも魅力なのかな。元々はけっこう棘のあるイメージ
持ってたので、こういう楽曲でその辺が余計に引き立ちますよね。見せ方がウマい。 

Talk Show- Banshee

ロンドンのトーク・ショウが3月に発売するデビューEPから、リードトラックが公開です。
トーク・ショウというと、USにもストーン・テンプル・パイロッツのメンバーがやっていた
完全に同名のバンドがいるのですがそれとは別物で、UKの若い子たちです。
基本的にはポストパンクがベースで(本当に流行ってるよね…)ボーカルの歌い方とか
いかにもな感じですが、この楽曲はそこから空間系入ってちょっと大味な展開に持ってく
UKロックのいいとこ取りみたいなサウンドで、売れそう。野心を感じますね。
どんどんクイーンのUnder Pressure化するようなビッグでオープンな音像になっていきます。

Devendra Banhart – Love Song (Helado Negro Remix)

ディヴェンドラ・バンハート最新作LPからの楽曲をヘラド・ネグロがリミックス。
二人ともラテン・アメリカにルーツがあって、そもそもの相性が良さそうですが、
こういうクラブユース非特化のリミックスって素敵ですね。それほど原曲と変わってなく、
グラウンド・ビートを強化してダブっぽい音響に仕上げた内容になってます。
陽のイメージそのままでソフトなラウンジ感を演出していて、リゾートホテルの昼時に
窓の外のプールを屋内のソファから眺めているような感じで、IDEEとかでかかってそう。


Victoria Bigelow – To Everyone I’ve Loved Before

ナッシュヴィルのSSWヴィクトリア・ビゲロウの新曲です。おっさん臭いギターも登場し
特段にインディというわけではない、結構コンサバな仕様ではありますが装飾過多ではなく、
声がいいのかな?ブレイクからのコーラス戻りでストリングス重なってくるところの加速も
(別にテンポは上がってないですが)何かすごく良く聴こえるんですよね。音楽性は本当、
つまらないと言ったら何ですけど、全体的にナイスパッケージです。考えちゃダメなやつ。
キャラ抑え気味にしたラナ・デル・レイ風な感じですね。彼女もこの路線でよかったのに。

Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs – Reducer

声に出す時、別に7回言う必要はなく、1回でいいのでしょう。4月リリースの新作から。
キング・ギザード・アンド・ザ・リザード・ウィザードがたまにやる一路線、あるいは
ブラック・マウンテン的なものがもうちょっとバカっぽくなったような感じとも言える、
ほんのりサイケなハードロック・パンクで普通に楽しいですし、音が重くないですよね。

King Krule – (Don’t Let The Dragon) Draag On

キング・クルールはMatadorに移籍です。っても最初のEPはMatador傘下のTrue Pantherから
出してたので、実質的には出戻りですね。もうずっとサントラ風のアブストラクト路線で、
引き続きって感じです。格好いいけど、これじゃ雰囲気モノで終わっちゃうから、たまには
カチっとフックが存在する構造の音楽もやって欲しいところです。このまま行くのかしら…