GVVC Weekly – Week 192


Alex G – Runner (Official Video)

アレックスGが9月にリリースするプロパー新作をアナウンスし最初の先行曲がビデオ公開。
5月に公開していたシングルも収録のようですが、今回は特にガツンと本気のバックバンド
編成した成果が如実に表れている今までよりも大きく幅を広げた楽曲で、3分であっさりと
終わりますがもはや暗すぎない、温かみすら感じるカリスマのオルタナ・フォークロック。
本人の輝きっぷりとサウンドの芯の密度からハリ・コシ、懐の深さなど個人的には今までで
イチバンの出来だと思います。画的にもモリー・ガーマーの存在が効いてるね。LP期待大。

Lucrecia Dalt – No tiempo [Official Video]

ルクレシア・ダルトが10月リリースに新作アルバムをアナウンスし最初の先行曲を公開です。
LPではオープニングトラックのこちら衝撃的にサウンドが変化し管楽器やパーカッションも
生演奏がふんだんに取り入れられたオーガニックな楽曲で、もはやエレクトロニック枠では
ありません。今までの彼女の音楽からすると考えられないですが、コンポジションというか
イメージは合うし本人談のボレロとSF組み合わせるという案は成る程なといったところで、
アンビエント・シンセ・ボレロがソリッドなコーティングで繰り広げられる実に面白い音像。

Cheekface – Pledge Drive (lyric video)

L.A.のスリーピース、チークフェイスがニューシングルをリリースしビデオで公開しました。
脱臼まで行かない準・スカスカなポストパンクのサウンドにPavement路線のUSインディが
うまいこと合わさった、おどけた雰囲気ながらも踊れる実に今風のトラックになってまして
意匠自体はありふれたもので特段珍しくはないのですが、トリオ編成だからこそできるこの
絶妙なグルーヴですよね。抜くとこと行くとこのバランスが完璧すぎます、本当素晴らしい。

Under The Reefs Orchestra – A Rooftop Session – Ants / Heliodrome

アンダー・ザ・リーフズ・オーケストラが新作アルバムから新たな先行曲を公開、そちらは
スタジオ音源も出てるんですが明らかにライブの方が良いもんでこちらを掲載しときますね。
以前も紹介しましたがまずこのバスサックスが存在としてズルすぎる、単純にベースの役割
こなしつつ、リフにもノイズパートにも同時に聴こえる反則要素で見た目もパンチ十分です。
前も言ったけどドラムが完全にロックでしかなくジャズ要素ゼロのプレイなのが実はキモで、
このバンドを特別にしてる。ギター君もあまり余計な事しないもんで全体の印象が硬派な為
ポストロック・ポストハードコア的な雰囲気も強くアンサンブルも決まりすぎて気持ちイイ。

Soft Streak – Smithereens

L.A.のソフト・ストリークが普段通り単発でリリースした新曲です。基本はシングルをただ
発表し続けているような状態みたいでレーベルに入ったりしていないようですが、過去のも
一通り聴いた中で今回はちょっと良いなと。まあいわゆる折衷オルタナポップという感じの
音楽性で、明確なカラーが存在しないタイプですがソウル入りすぎない微妙なアーバン感と
割とオールドスクールなSSWのクールさがシンプルなサウンドで明快に提示されております。
ボーカルが結構シックな雰囲気なのがポイントで、軽くなりそうなところにクラス感を付与。
あまりシンセとかエレクトロニックポップとかは捨てて、今回の路線を突き詰めるべきかと。

今週のLP/EPフルリリース

Wordcolour – The trees were buzzing, and the grass. (LP)

あえて分類するならクラブ系のエレクトロニックにはなると思うのだけど、一聴しただけで
明らかに異質であると気づく。オウテカ的なIDMとモダンニューエイジにスポークンワード、
そこに最近のASMR嗜好と言ったらいいのかそういう要素がダブステ以降のUKビート感覚で
スマートにクールにインテリに纏められあげていて、現美のギャラリーにも完全マッチする
ある意味サウンドアートなのに結構キャッチーな響きで尖りすぎておらずスノッブでもない。
これはかなり凄いんでは?ヴェイパーやハイパーのノリが大嫌いな俺でも聴ける端正な音楽。
ジャケ写が気になって聴いてみたら、内容に合ってる上に非常に良くて嬉しい発見でしたね。